徒然なるまま 写遊記

私楽 諸行歓常 諸行感謝 のんびり気ままに散策・・「埼玉・高麗川のほとり」(浮雲・浮浪雲)

根津美術館(表参道)・・・・・・絹布精練業

2014-12-21 | 東京・四季 彩色
展覧会のユニークなタイトル「誰が袖図」に
誘われて初冬の根津美術館に行きました。

内容はタイトルを裏切らない「袖だけが描か
れている・・誰が袖図屏風」3点を前面に
構成した展覧会。

まずは昔に、衣装を愛でる趣向の「袖だけを
描き」それを着てる人の面影をしのぶ等、
そんな画家や画風があったことに驚いた⁉





着物の絵柄と言えば画鬼/天才絵師・河鍋
暁斎は、珍しい帯や着物絵柄を描く為に
女性を追いかけ破門された。

勿論、絵の中の着物の生地や絵柄は大切な
表現ポイントゆえ、河鍋同様に上村松園の
絵画は、着物の絵柄も同時に楽しめる。




 
処で、先日のノーベル物理学賞・天野浩
教授のお嬢さんが、レセプション時に、
黒地に紅葉が艶やかな着物姿を見た時、

着物は歩く芸術と思いました。
まさに世界遺産⁉と(笑顔)
(写真は根津美術館と同庭園)





そして着物に「作り手の魂が入っている」と
突然に思ったのは、自分の京都の生家が
「絹布精練業」だったからかも知れないが、

年を重ねて「着物の美」の素晴らしさが
少し分かり始めたようだ!

(写真は美術館への道すがら 
初冬の 青山通り・神宮外苑前)





(着物話し余談・京都の戦前戦後には
多くの絹布精練工場がありました。

今は「専門の精練業」が無い為に、
さすがのウイキぺディヤにも絹布精練業
は記載されていない死語。

ちなみに自分の生家は「吉 の屋号で
絹布精練業を長く経営したが35年程前廃業)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 仲代達矢/風の市兵衛/本木雅... | トップ | 石神井川沿い 散策・・・初... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

東京・四季 彩色」カテゴリの最新記事