エレクトーン
今日の『おんがく交差点』(テレ東)のゲストはエレクトーン奏者の神田将さんだった。
わたしは子供たちが小さい時に買ったエレクトーンの記憶があり、ピアノの代替練習用のような認識を持っていたが、今日の演奏を聴いてびっくりした。
ピアニストだった神田さんも、あるきっかけでエレクトーンを見て、子供時代に知っていたものからは格段の進歩を遂げ、多彩な能力を持つようになっていたことに驚き、この道に入ったという。
神田さんは、中国の二胡や能の鼓の音をエレクトーンで聞かせてくれた。そして内包する多様な音を駆使して、1台のエレクトーンでオーケストラの演奏が可能であるといい、『オペラ座の怪人』をソロで見事に演奏した。
大谷康子さんとのコラボは、『風と共に去りぬ』からマックス・スタイナー作曲の『タラのテーマ』、リムスキー。コルサコフ作曲の『シェヘラザード』の2曲。神田さん編曲の「オーケストラ」に乗って、大谷さんはバイオリンの音を響かせ、見事なアンサンブルだった。
『タラのテーマ』に合わせて、大谷さんはスカーレット・オハラに扮したビビアン・リーの衣装をまとい、すっかりその役になり切っていた。
わたしはふと思ったのだが、エレクトーンでオーケストラや能の演奏ができるのは素晴らしいことだが、それだけの機能を内包したエレクトーンならではできないような音楽はないのだろうか。神田さんはきっとそれに挑んでおられるだろう。あとで、YouTubeでじっくり聞いてみよう。
テレビ画面を撮影
面会制限
今日の朝日新聞『多事奏論』に、編集委員の岡崎明子さんが、病院による入院患者への「面会制限」について意見を述べている。
岡崎さんは夫が入院した時に自由に面会ができたのに、知人から週1回15分に面会を制限されたという話を聞き、驚いて「面会制限」について取材を始めた。新型コロナが5類に移行したのに、なぜ入院患者への面会がコロナ以前に戻らないのかという疑問である。
ある医師の話として紹介されているのは、面会制限によって感染症や死亡が増えたというエビデンスはなく、むしろ回復の遅れやせん妄を生じるという報告が多いということである。
岡崎さんは、面会制限は誰のためなのかと疑問を呈し、「コロナ以前に戻すことがルールを作る側の務めだと主張している。
カミさんが入院した時に申し渡された面会のルールは「面会者は2名まで、週2回以下で時間は10分以内、17歳以上の親族のみ」であった。
ちょっと厳しいなと感じたが、病院側にも都合があるだろうと異議は申し立てず、ルールに従っている。
カミさんはスマホを持っているので、日常的なコミュニケーションはLINEあるいは電話で可能で、週1~2回10分間の面会で特に問題なく過ごしてきた。
しかし、子どもたちは2時間以上離れたところで生活していて、往復5時間以上かけて10分間の面会というのはと、会いたくても二の足を踏んでいる。
カミさんの友人や近所の方からお見舞いに行きたいといわれるが、面会ルールを説明して「お気持ちだけいただきます」と辞退している。カミさんもこの人たちとは会って話したいと思っているだろうが、メールの交換ができる人にはそれで我慢している。
こうした「面会制限」は普通だろうと思っていたが、岡崎さんの記事を読んで、病院がこのルールを再検討してくれたらと感じるようになった。
入院中のカミさんのことを思うと、今はいざこざを起こしたくないので黙っているが、何か機会があれば、この意見を病院に伝えたいと思っている。
STOP WAR!