映画「ALWAYS 続三丁目の夕日」が公開されています。続編が制作される位ですからこの映画は好評なのでしょう。昭和30年代がノスタルジックに回顧されているようです。私は昭和35年生まれなので、昭和30年代の記憶は実はほとんどありません。実家の畳まれた布団の上に座って、東京オリンピックの開会式を見た記憶があるので、最古の記憶は昭和39年10月(私は満3歳)に遡れることになるのですが、果たしてリアルタイムの映像か否か定かではありません(再放送かもしれませんし、ドキュメンタリーなどの記録映像かもしれません)。いずれにせよ記憶として無理なく遡れるのは幼稚園時代(昭和40年~41年)までです。
だから昭和30年代について個人の経験として語れることはほとんどないのですが、最近昭和30年代について気が付いたことがあります。昭和30年代というのは現代と比べてかなり殺伐とした時代だったのではないかということです。例えば近年凶悪な少年犯罪が社会問題化しています。しかし少年の凶悪犯罪が戦後最も多かったのは昭和30年代なのです。凶悪犯罪の最たるものである18歳未満の少年による殺人事件件数を見てみますと昭和36年の448件が戦後のピークになっています。その後少年による殺人事件件数は減少の一途をたどり平成17年現在は73件です。当時の6分の1です。同じく18歳未満の少年による傷害事件件数は昭和36年の17197件がピークで、平成17年現在は6902件。当時の約4割に減少しています。各データの出所は警察庁発行の「犯罪白書2006」です。犯罪白書はWEB上で閲覧できます。
http://www.moj.go.jp/HOUSO/hakusho2.html
なぜ昭和36年前後はこんなにも少年犯罪が多かったのでしょうか?高度経済成長に向けてこれから国民経済も生活も上向いていく希望に満ちた時代であるかのように一般に言われていた気もするのですがどうしたことでしょう。
終戦直後の方が殺伐としていて犯罪件数は多いような気がするのですが実際には昭和21年の少年殺人事件件数は249人で昭和36年より少ないのです。私は自分が生まれた時代がこんなに凶悪少年犯罪が多かったことを知って暗澹たる気持ちになりました。
それにしても最近の方が凶悪な少年犯罪が増えているかのような印象が社会的にあるのはなぜでしょう。これはおそらく凶悪少年犯罪が実際にはレアケースだからと考えた方が理解できそうです。普通起こらないことが起こるので印象が強くなるのでしょう。少年凶悪犯罪が今よりものすごく多くなったら余り印象にも残らなくなるでしょうから。
だから昭和30年代について個人の経験として語れることはほとんどないのですが、最近昭和30年代について気が付いたことがあります。昭和30年代というのは現代と比べてかなり殺伐とした時代だったのではないかということです。例えば近年凶悪な少年犯罪が社会問題化しています。しかし少年の凶悪犯罪が戦後最も多かったのは昭和30年代なのです。凶悪犯罪の最たるものである18歳未満の少年による殺人事件件数を見てみますと昭和36年の448件が戦後のピークになっています。その後少年による殺人事件件数は減少の一途をたどり平成17年現在は73件です。当時の6分の1です。同じく18歳未満の少年による傷害事件件数は昭和36年の17197件がピークで、平成17年現在は6902件。当時の約4割に減少しています。各データの出所は警察庁発行の「犯罪白書2006」です。犯罪白書はWEB上で閲覧できます。
http://www.moj.go.jp/HOUSO/hakusho2.html
なぜ昭和36年前後はこんなにも少年犯罪が多かったのでしょうか?高度経済成長に向けてこれから国民経済も生活も上向いていく希望に満ちた時代であるかのように一般に言われていた気もするのですがどうしたことでしょう。
終戦直後の方が殺伐としていて犯罪件数は多いような気がするのですが実際には昭和21年の少年殺人事件件数は249人で昭和36年より少ないのです。私は自分が生まれた時代がこんなに凶悪少年犯罪が多かったことを知って暗澹たる気持ちになりました。
それにしても最近の方が凶悪な少年犯罪が増えているかのような印象が社会的にあるのはなぜでしょう。これはおそらく凶悪少年犯罪が実際にはレアケースだからと考えた方が理解できそうです。普通起こらないことが起こるので印象が強くなるのでしょう。少年凶悪犯罪が今よりものすごく多くなったら余り印象にも残らなくなるでしょうから。