博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

氷衛星の世界-ガニメデ

2024年08月13日 | 宇宙開発・天文
 本ブログでは酷暑の中、涼しさを追い求めて氷衛星の世界について、特に木星の衛星エウロパについてご紹介してきました。同じ木星系のガニメデについてもご紹介したいと思います。ガニメデは、ガリレオ衛星の一つでイオ、エウロパに次いで木星に近い軌道を公転しています。太陽系の衛星の中で半径、質量ともに最大で、直径は 5,268 kmもあり惑星である水星よりも大きいです。比較的強い磁場を持つことが知られている唯一の衛星です。このガニメデにもエウロパのような内部海があるそうです。エウロパ同様、米国NASA探査機ガリレオが内部海が存在することを明らかにしました。2015年3月にはハッブル宇宙望遠鏡を用いた観測で、ガニメデの表面をオーロラがどう動くかを観測することによって内部海の様子が推測されました。大量の海水がガニメデの磁場に影響を及ぼすことでオーロラの動き方に影響を及ぼすのだそうです。ドイツ・ケルン大学の ヨアヒム・ザウアー教授はガニメデのオーロラの動きから内部海の組成が塩水であること。厚さ 150 km のガニメデの表層の下に深さ 100 km の海があり、その水の量は地球の海よりも多いだろうと発表しています。このことから、ガニメデの海は太陽系の中でもっとも大規模なものであるとことが示唆されたそうです。上の図はガニメデの内部海の予想図です(ウィキペディアから引用させていただきました)。エウロパと同じようにこのガニメデの内部海にも生命の存在が予測されています。
(この記事は続きます)

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