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久しぶりにウラジオストク・レポートの続きです。ロシア太平洋艦隊本部の近くに、第二次世界大戦時の旧ソ連の戦死者のメモリアルパークががあります。旧ソ連の戦死者数は民間人の死者も含めると実に2400万人を超えるという説もあるそうです。この数字は日本の軍民の戦没者約310万人と比べると、いかに大きな数字かということが分かります。旧ソ連が、これほどの犠牲を出すことになった理由は、ドイツが独ソ不可侵条約を破棄しソ連への侵攻を開始した際に、ソ連側に迎撃の準備がなく甚大な被害を受けたことと、開戦から終戦までほとんどの戦闘がソ連国内で行われ多数の民間人が犠牲になったことなど挙げられます。日本でも唯一民間人が常住する本土が戦場となった沖縄では十万人近い民間人が亡くなっています。
下の写真は戦死者の氏名を刻んだ壁ですが、延々と50m近く続いています。