昨日、本ブログで取り上げたアルファケンタウリの豆知識を以下にまとめてみました。
・アルファケンタウリは南天(南半球)の星空にあって、日本本土からは見えない(沖縄では地平線近くに見えるそうです)。子供のころから知っていましたが自分でもまだ見たことはありません。
・アルファケンタウリは、ケンタウリA、ケンタウリB、プロキシマの3重星系をなしている。AとBは、2つの星の共通重心を80年ほどの時間をかけて周回し、プロキシマはABのセットを100万年の長い時間をかけて周回している。今回、惑星が発見されたのはBの周囲。
・Aは色、表面温度等、私たちの太陽に似ている。大きさは太陽より少し大きい。一方Bは太陽より質量、半径等が1割ほど小さく、色は橙色で太陽よりも暗い。AとBの距離は太陽・地球間の11倍程度。
・プロキシマは太陽の半分以下の質量の赤色矮星。表面温度はおよそ2,700Kで太陽のそれの半分以下。このプロキシマと地球の距離は4.22光年で一番近い。プロキシマの名称は、ラテン語で「最も近い」という意味だそうです。
・この3重星系は、現在も秒速25kmで太陽系に近付いており、およそ25,000年後には3光年まで接近するのだそうです。
こういう3重星系には重力の複雑な影響で惑星は形成されにくいだろうと天文学界では思われていましたが、今回の発見でそうでもないことがわかりました。更なる惑星が発見され地球のような環境を備えているといいですね。