博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

「氷の火山」の星

2025年02月14日 | 宇宙開発・天文
(昨日の続きです)
 昨日本ブログでご紹介した木星の衛星イオの火山は灼熱の溶岩を噴出させる火山ですが、太陽系には極低温の物質を噴出する「氷の火山」が存在するそうです。-氷の火山は、溶岩ではなく、水やアンモニアやメタンのような揮発性の物質を火山のように噴出している のだそうです。この氷の火山が存在するのは太陽系の最果てに位置する第8惑星の海王星の衛星トリトンの表面です。それは1989年にNASAの無人探査機ボイジャー2号が、海王星系を接近探査した際に撮影したトリトン表面の写真(上の写真です 注)に、黒い筋のような模様が数多く写っており、この筋が氷の火山の噴出物であると推定されました。トリトンは衛星としては、かなり大きく直径が2706.8 kmあり(地球の月の直径が約3,476km)海王星から約35万キロ離れたところを公転しています。トリトンの公転方向が海王星の自転方向とは逆向きに回っています。これを「逆行軌道」といい、トリトンのような大型衛星では唯一の珍しい事例だそうです。
 氷の火山が生じる原因は、やはり地熱と推定されていますが、弱弱しい太陽光(海王星は太陽から44億キロも離れています)の熱の蓄積によるとい説もあるそうです。このような氷の火山は、土星の衛星エンケラドスや木星の衛星エウロパ、準惑星ケレスなどでも発見または、その存在がほぼ確実とされています。寒い冬に、益々寒くなる話題で失礼いたしました。
(注)トリトンの写真はNASAのホームページから引用させていただきました。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。