上の写真は、こちらも東京大学本郷キャンパスの象徴の赤門です(暗くてすみません)。こちらも国の重要指定文化財に指定されています。同大学の解説によりますと、
・・・元加賀藩上屋敷の御住居表御門であった。明治36年現在の位置へ移されたが、元は15メートルほどキャンパス寄りに位置していた。明治30年頃から始まる医科大学の建設のためであったという。文政10(1827)徳川第11代将軍家斉の第21女溶姫は、加賀藩第13代藩主前田斉泰に輿入れした。赤門はこの時溶姫を迎えるため建てられたものである。江戸時代における諸侯邸宅門の非常に優れた遺例として、昭和6年国宝に指定されている(現在は重要文化財)。中央は中心の柱から屋根が少しずれる薬医門の型式で、切妻造、本瓦葺となっている。その左右に唐破風造本瓦葺の番所を置いている。このような例はあまり多くない。 さらに海鼠塀本瓦葦の繋塀が、左右に配されて、加賀百万石にいかにもふさわしい豪華な構造と構成を誇っている。しかも、赤門の名が象徴するように、鮮麗な朱漆が若く華やかな溶姫のイメージを見るものに呼び起こすのである(注)・・・という由来です。ちなみに赤門は2020年に両脇の番所の耐震基礎診断を行ったところ一部の耐震性能が低いことがわかり、赤門の耐震性能も低いおそれがあるため、2021年2月12日から閉鎖されているそうです。
(注)https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/campus-guide/b07_04_a.html