近所(徒歩12分ほどです)の福岡市美術館で開催中の「モネ展」に家内と出かけてきました。私は中学生の頃、実家の机の上にモネの「印象 日の出」のポストカードをなぜか飾っていたことがあったのですが、その「印象 日の出」も展示されていました。今でこそ印象派の名称の由来になった作品ですが、制作当時の評価は低かったのだそうです。
福岡市美術館の解説によりますと、印象、日の出》は1874年の展覧会で公開されましたが、「描きかけの壁紙の方が完成度が高い」と揶揄する記事が一部の新聞に掲載されたものの、ほとんど注目されませんでした。一方で、「印象派」という言葉もこの時生まれ、1874年の展覧会に出展したモネのほか、ルノワール、セザンヌら画家仲間たちの呼び名となったのです。「印象派」という呼び名は急速に広まりましたが、そのもととなった《印象、日の出》は徐々に忘れられていきました。1878年に競売にかけられましたが、目録に掲載されたタイトルは《印象、日の入り》。ジョルジュ・ド・ベリオ医師が落札しますが、価格はわずか210フランでした」とのことです。
福岡市美術館での展示は今月22日までです。
詳細はこちら ⇒ http://monet-fukuoka.jp/outline/