
JAXAの金星探査機「あかつき」が金星の大気高層部を吹く強風の原因を突き止めたとの報道がありました。金星大気の高度50キロから70キロのあたりの風は約4日で金星を1周する高速の風が西向きに吹いている。この嵐は「スーパーローテーション」(超回転)と呼ばれ、なぜこのような高速の風が吹き続けるのかが謎となっていました。JAXAの発表によりますと「今回、「あかつき」で得られた画像と温度データの詳細な分析より、この加速機構を担うのが、「熱潮汐波」であることが明らかになりました。地球の潮の満ち干に関わる海の潮汐波は、月の引力によって生み出されますが、大気中には昼間熱せられて夜冷却されることによる潮汐波が地球にも金星にも存在し、熱潮汐波と呼ばれています。金星では、この熱潮汐波が、低緯度で大気の加速を担うことが重要であることが明らかになったのです。これまで、大気中に存在する潮汐波以外の波や乱れ(乱流)も加速を担う候補として考えられてきましたが、むしろその逆に働いていることも明らかになりました。なお、それらは赤道を離れた中緯度において重要な役割を果たしていると考えられます」とのことです。上の写真は金星を観測中の「あかつき」です。画像はこちらから引用させていただきました。⇒ http://akatsuki.isas.jaxa.jp/
上記の記事の詳細と引用元はこちらをご参照ください。⇒ https://www.jaxa.jp/press/2020/04/20200424-1_j.html