博多住吉通信(旧六本松通信)

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自民党の共産党化?(再掲載)

2023年02月13日 | 歴史
 以下の記事は私が2014年12月20日に本ブログに掲載したものです。昨日の記事と同様に、日本共産党の民主集中制についての私の考え方をご紹介するために文言を一部修正の上再掲載させていただきます。
 
(昨日の続き)
 それでは、日本共産党の民主集中制の中身を見てみましょう。同党の規約には以下のように書かれています。
第三条 党は、党員の自発的な意思によって結ばれた自由な結社であり、民主集中制を組織の原則とする。その基本は、つぎのとおりである。
 (一) 党の意思決定は、民主的な議論をつくし、最終的には多数決で決める。
 (二) 決定されたことは、みんなでその実行にあたる。行動の統一は、国民にたいする公党としての責任である。
 (三) すべての指導機関は、選挙によってつくられる。
 (四) 党内に派閥・分派はつくらない。
 (五) 意見がちがうことによって、組織的な排除をおこなってはならない。
ソースです ⇒http://www.jcp.or.jp/jcp/Kiyaku/index.html
 上記の(四) の「党内に派閥・分派はつくらない」これが曲者です。自民党の派閥は昔から有名ですし、旧社会党は左派の協会派から民族派右翼に近い右派までの幅広い派閥オンパレードの政党でした。
 共産党の他政党にない異質性はこの(四)に由来していると言ってよいでしょう。自民党の規約にも、社民党の規約にも、この(四)に相当するものはありません。55年体制の下では、よく社共と呼ばれていましたが、旧社会党と共産党の決定的な違いはここにあるように思えます。
 ご参考までに、自民党の規約です ⇒https://www.jimin.jp/aboutus/pdf/organization.pdf
 社民党の規約はこちら ⇒https://sdp.or.jp/party_rules/ 
 
 私が心配しているのは、今の自民党が段々と民主集中制の共産党に似てきているように私には見えることです。自民党の派閥抗争はこれまでも批判の的にもなってきましたが、同党の強みはそのリベラルから伝統保守までを含む多様性にあったと思われるからです。意外と極右的な人は主流にはならなかったように感じます。しかし今年の集団的自衛権や秘密保護法制定の動きに、党内からの反対は驚くほど少なかったのでした。表立って反対したのは村上誠一郎衆議院議員くらいではなかったでしょうか(注 2014年12月当時の状況です)。この点が今は私の一番の気がかりな点です。

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