サイエンスカフェとは

　このようなサイエンスカフェを開催する利点は、地域の人々と大学との接点を作るということです。テーマに興味を持った方が気軽に参加してお茶を飲む。意外とこういう大学と地域を結ぶチャンネルは無かったのですね。
　
　英語には「ガウン対タウン」という言い回しがあります。ガウンというのは博士とか修士などの学位保持者が着用する上衣で、大学の象徴です。タウンは街のことです。ガウンとタウンは対立する傾向にあったようです。イギリスのオックスフォードとかケンブリッジなどの中世からの伝統的な大学街でもそういう傾向があって街の住民と大学関係者の間で流血沙汰まで起こったことがあるそうです。
　こんなことは昔の話かと思っていたら、私の勤務する大学も地域の人々からするとよそ者の集団のように見られているらしい。設立から15年の新しい大学ですからなおさらでしょう。オックスフォード大学とかケンブリッジ大学のように1000年近い歴史の大学でも昔はそうだったのですから当然でしょう。
　ということで大学の側で、カフェのようなチャンネルを作っていかないといけないようです。
　写真は本学のサイエンスカフェの旗です。