博多住吉通信(旧六本松通信)

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「良い木星」

2009年07月24日 | 宇宙開発・天文
 日本全国が皆既日食で沸き立っていた間に、太陽系最大の惑星、木星では大変なことが起こっていました。
 ソースです ⇒ http://www.technobahn.com/news/200907211541
 上記のTechnobahnの報道によれば、米東部標準時で20日午前6時頃、木星に何らかの物体が衝突し、衝撃によって生じた巨大な閃光がオーストラリアやハワイで観測されたそうです。木星に生じた閃光は地球の大きさとほぼ同じ程、巨大なもので、この彗星が地球と衝突していれば今頃は、地球上の全生命体は絶滅していただろうということでした。巨大な隕石(小惑星)か彗星が衝突したのではないかと推測されています。
 木星への他天体の衝突の観測は、15年前の1994年のシューメーカー・レヴィ第9彗星が有名です。こういう現象が15年に一度という天文学的時間感覚では超短期間に繰り返されたことになります。

 宇宙科学では「良い木星」という概念があります。木星のような巨大惑星が地球軌道よりも遠い場所にいてくれると外宇宙からやって来る小惑星や巨大彗星などの地球に衝突したら大変なことになる天体を、その強力な重力で吸い込んで取り除いてくれる。だから地球は安心だ。良い木星とは、地球の生命にとって(特に人類)良い木星という意味です。
 今回のような事態が頻繁に起こりうるということは、この仮説が正しいのかもしれません。

「良い木星」があるということは「悪い木星」もあるということです。木星サイズの巨大惑星が同じ惑星系に2個以上あると、他のもっと小さな地球サイズの惑星の軌道を乱して惑星系の外に跳ね飛ばしてしまうことがあるらしい。そういう木星は惑星系の生命にとって「悪い」わけです。自然とは興味深い現象に満ちていますね。





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