火星からの侵略者が逆に目に見えない存在である場合もありえます。1996年のNASAジョンソン宇宙センターのギブソン、マッケイ、トーマス=ケプルタら3研究者による火星隕石ALH84001の中に火星微生物の痕跡を発見したという発表は余りにも有名です。残念ながら、その痕跡が確実に生命に由来するという確証は現時点でも得られていないようです。
なぜ火星の岩石が地球に存在するかというと、過去に巨大隕石が火星に激突した衝撃で弾き出された火星表面の岩石が火星の重力を振り切って宇宙空間に飛び出して、それが地球に落下したと考えられています。火星の重力加速度は地球の3分の1と大変小さいため、地球からよりも遥かに容易に宇宙空間に脱出できます。そして太陽の重力に引き付けられて火星よりも太陽よりの軌道にある地球に到達しやすいと考えられています。このため、逆の現象、すなわち地球の岩石が火星に到達する可能性は小さくなることになります(地球の重力加速度は火星の3倍も強く、地球軌道は火星軌道よりも太陽寄りにあるため)。
以上の理由で火星の岩石は意外と地球上にあるらしいのです(同じ原因で月の石も地球に来ている)。なお、なぜALH84001が火星の岩石と判断されたかというと、岩石に閉じ込めれていた気体の成分・同位体比が火星の観測された大気成分と一致したからです。
これはかなり重要な事実です。もしも地球よりも早く火星に生命が発生していて、それが隕石に乗って地球に到達していたら・・・その火星生命が地球の生命の起源になったかもしれないのです。この仮説が立証されるためには、火星に実際に生命が存在するかどうか(または過去に存在したか否か)探査して、もし何らかの生命が存在していれば(いたとすれば)、その構造(特にDNAのような遺伝情報伝達構造を有しているか)、物理化学特性が地球の生命と同じか否か(もしアミノ酸成分を有しているなら光学特性が左旋性か否か)比較する必要があります。
将来の探査で、もしこの仮説が立証されたら・・・私達の故郷は火星なのかもしれない。私達は元々火星人だったのかもしれないのです。
なぜ火星の岩石が地球に存在するかというと、過去に巨大隕石が火星に激突した衝撃で弾き出された火星表面の岩石が火星の重力を振り切って宇宙空間に飛び出して、それが地球に落下したと考えられています。火星の重力加速度は地球の3分の1と大変小さいため、地球からよりも遥かに容易に宇宙空間に脱出できます。そして太陽の重力に引き付けられて火星よりも太陽よりの軌道にある地球に到達しやすいと考えられています。このため、逆の現象、すなわち地球の岩石が火星に到達する可能性は小さくなることになります(地球の重力加速度は火星の3倍も強く、地球軌道は火星軌道よりも太陽寄りにあるため)。
以上の理由で火星の岩石は意外と地球上にあるらしいのです(同じ原因で月の石も地球に来ている)。なお、なぜALH84001が火星の岩石と判断されたかというと、岩石に閉じ込めれていた気体の成分・同位体比が火星の観測された大気成分と一致したからです。
これはかなり重要な事実です。もしも地球よりも早く火星に生命が発生していて、それが隕石に乗って地球に到達していたら・・・その火星生命が地球の生命の起源になったかもしれないのです。この仮説が立証されるためには、火星に実際に生命が存在するかどうか(または過去に存在したか否か)探査して、もし何らかの生命が存在していれば(いたとすれば)、その構造(特にDNAのような遺伝情報伝達構造を有しているか)、物理化学特性が地球の生命と同じか否か(もしアミノ酸成分を有しているなら光学特性が左旋性か否か)比較する必要があります。
将来の探査で、もしこの仮説が立証されたら・・・私達の故郷は火星なのかもしれない。私達は元々火星人だったのかもしれないのです。