![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/3f/1ce5c32b7150107d1fd7421c32c009dd.jpg)
以下の記事は私が2014年12月18日に本ブログに掲載したものです。日本共産党の民主集中制についての私の考え方をご紹介するために文言に特に変更を加えず再掲載させていただきます(明日も続きます)。
私は今度の選挙(注.2014年の衆院選のことです)で、比例区も福岡2区も日本共産党に投票しました。こういうと私を良く知っている方は驚かれるかもしれませんが、実は結構以前から比例区は共産党に入れています。いつからかといいますと村山社自連立政権ができた時からですから、もう20年近くそうしています。その前は社会党に入れていました。
今回のように与党絶対多数になると、絶対にろくなことにはならないと信じ(絶対的な権力は「絶対に」腐敗する-アクトン卿 です)、祈るような気持ちで共産党に投票しています。政権を取ってほしいとは全く思っていません。衆院で50議席くらいは取ってほしいとは思っていますが、それ以上議席を増やしてほしくはないですね。
おそらく大抵の人は、日本共産党に限らず各国の共産党というものの歴史を知れば知るほど、同党に嫌悪感を抱くようになると思います。いったい人間が、これほど同じ人間に悪意を抱くことができるのか不思議に思えるほど同党の歴史は悪意に満ちています。それでも投票するのは、いつかは同党も変わるかもしれないと思っているからです。生まれ変わってほしいと切に思います。
生まれ変わるとはどういう状態になるかということですが、同党の組織原理である「民主集中制」を廃止すること-これに尽きます。もっといえば民主集中制を利用した集権体制を捨ててもらうことです。こういうと、民主集中制は共産党の基本原則なので、それを捨てることは共産党が共産党でなくなることだと決まり文句のように言います。
でも、マルクスはそんなことは言ってないはずです。マルクスが設立した共産主義者同盟には、そんな基本原則は無かったでしょう。しかし、共産党が21世紀の現代まで、そういう時代錯誤な原理を奉じているのはなぜなのか。その点は十分に考察する必要があるでしょう。(続く)
(注)上の図はマルクスらが175年前の1847年11月29日に設立した「共産主義者同盟」の会合の様子を描いています。
資料出所:https://www.rbb-online.de/rbbkultur/radio/programm/schema/sendungen/der_morgen/archiv/20221129_0600/der_stichtag_0930.html