博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

火星表面の紫色の染み

2022年01月20日 | 宇宙開発・天文
 現在火星表面で自走無人探査を行っているNASAの火星探査車「パーシビアランス」が興味深い発見をしたとNASAが発表し、その詳細がナショナルジオグラフィック・ニュースに紹介されています(注1)。パーシビアランスは、これまで探索したジェゼロ・クレーター内のほとんどすべての場所で、錆びた赤い色合いの中に、謎の紫色の物質(上の写真です 注1)を発見したのだそうです。同記事によりますと、紫色の物質は、岩石の表面を薄く滑らかに覆っていたり、絵の具のような塊として付着したりしている。米ニューメキシコ州にあるロスアラモス国立研究所の地球化学者であるアン・オリラ氏は、2021年12月の米地球物理学連合(AGU)の会合で、紫色のコーティング(被覆)を分析した初期の結果を発表したということです(注1)。
 多くの科学者が驚いているのは無理もないことです。地球上では、こうした「染み」は、しばしば生物由来であることがあるからです。例えば水はけの悪い場所の水たまりに緑色の藻が繁殖し、乾いた後の表面を緑色に染めることがあります。緑色の正体はシアノバクテリアという光合成を行う藻類で、地球上あらゆる場所に生息しています。屋内でも湿度の多い浴室の壁にカビが生えて様々な色が残ることがあります。もちろん鉱物の表面にできる錆の例もあるので必ず生物由来とは言えないのですが、生物由来の可能性も絶無ではないかもしれません。パーシビアランスによる化学分析で生物由来であることが、もしも判明したならば世紀の大発見になります。残念なことに、現時点では「良さそうな答えはまだ見つかっていません」とオリラ氏は述べたそうです。今のところ生物由来か否かは何とも言えないようです。
(注1)上の写真もナショナルジオグラフィック・ニュースから引用させていただきました。⇒  https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/011500022/?rss&utm_source=dlvr.it&utm_medium=facebook&fbclid=IwAR361s4PkUstaxoRvpbYdAORBZ2KH9a2NWtNA7GLFWqdPEa2A__ZWLV6YGI

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。