
文学やドラマなどで、主人公がある場所(または地域)に閉じ込められて外に出られなくなる状況を主題にした作品があります。
典型としては安部公房の『砂の女』(1962年)が有名です。20数ヶ国語に翻訳され、読売文学賞やフランスの最優秀外国文学賞も受賞しています。1964年には、勅使河原宏監督により映画化されています。独特な映像美、武満徹作曲の映画音楽、静的なのに十分サスペンスを感じさせる展開でした。
あらすじは、主人公が広大な砂丘で昆虫採集をしているうちに日が暮れて、砂丘の中の窪地の一軒家に宿泊する。その家には一人の寡婦が住んでいる。はしごを使わないと窪地の外に出られない。翌朝、主人公が外を見るとはしごが外されている・・・それから主人公と寡婦の奇妙な同居が始まる・・・。
という不条理な物語なのですが、主人公は実は逃げようと思えば逃げられるのですが、なぜか外へ出て行けなくなるのです。
最近こういうパターンの作品がいくつかあることに気が付きました。作品によって『砂の女』のように逃げようと思えば逃げられるが逃げない、逃げたつもりになっていたのに実はその場から動いていなかったとか、逃げようとすると不条理な出来事が起こるとか、いろいろなバリエーションはあります。共通点は結局逃げられないということなのですが、気が付いたものを紹介していきます。
典型としては安部公房の『砂の女』(1962年)が有名です。20数ヶ国語に翻訳され、読売文学賞やフランスの最優秀外国文学賞も受賞しています。1964年には、勅使河原宏監督により映画化されています。独特な映像美、武満徹作曲の映画音楽、静的なのに十分サスペンスを感じさせる展開でした。
あらすじは、主人公が広大な砂丘で昆虫採集をしているうちに日が暮れて、砂丘の中の窪地の一軒家に宿泊する。その家には一人の寡婦が住んでいる。はしごを使わないと窪地の外に出られない。翌朝、主人公が外を見るとはしごが外されている・・・それから主人公と寡婦の奇妙な同居が始まる・・・。
という不条理な物語なのですが、主人公は実は逃げようと思えば逃げられるのですが、なぜか外へ出て行けなくなるのです。
最近こういうパターンの作品がいくつかあることに気が付きました。作品によって『砂の女』のように逃げようと思えば逃げられるが逃げない、逃げたつもりになっていたのに実はその場から動いていなかったとか、逃げようとすると不条理な出来事が起こるとか、いろいろなバリエーションはあります。共通点は結局逃げられないということなのですが、気が付いたものを紹介していきます。