博多住吉通信(旧六本松通信)

 ブログ主が2022年12月から居住を始めた福岡市博多区住吉の生活や都市環境をお伝えします。

派手なケンカの後 その2

2024年09月10日 | 読書・映画
(昨日の続きです)
 映画の中での派手なケンカの場面としてブログ主の記憶に残っている例としては「ジャイアンツ」(ジョージ・スティーヴン監督 アメリカ 1956年)が挙げられます。出演者のジェームズ・ディーンが、撮影終了1週間後の1955年9月30日に交通事故で24歳の若さで急死したことが有名ですね。物語は1920年から戦後の50年代までの約30年間、米国南部テキサス州で広大な牧場を営む家族の物語です。主人公の牧場主ジョーダンに嫁ぐ東部出身のレズリーとジェームス・ディーンが演ずるジェットなど大勢の人間模様を描いています。以前本ブログでも、この映画をご紹介したことがあるのですが(注)、この映画は一貫して米国内でのヒスパニック系の人々への差別を描いています。ヒスパニック系の人々はメキシコなど中南米出身のスペイン語が母語の人々のことで、2010年現在で5000万人を超えるヒスパニックが在住しており、合衆国の人口の16.3%を占めるそうです。主人公のジョーダンは典型的な南部人でヒスパニック系の人々を人とも思わないような差別者なのですが、妻のレズリーの影響や自分の息子がヒスパニック系の女性と結婚したことなどによって次第に変わっていく姿を描いています。石油を掘り当てて大富豪になった、かつて使用人だったジェットが自分の息子の嫁を公然と差別し侮辱したことに激怒したりする場面が出てきたりします。映画の終わりには家族でドライブ中に立ち寄ったドライブインの食堂の店主がヒスパニック系の夫婦を差別して店を追い出そうとしたことを主人公が阻止しようとして店主と取っ組み合いのケンカになり、ドライブインがほぼ全壊してしまいます・・・人種差別について考えさせる映画でしたが、ほぼ全壊したドライブインはどうなったのだろうと思いました。主人公自身も家族旅行のためにダグラスDC 旅客機をポンと買ってしまうくらいの金持ちなので店舗ごと弁償したかもしれませんね。
(注)https://blog.goo.ne.jp/ss18m/e/80620bdb11c4e9165c55c3ccfe13b8e2

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