私がランプを吊すとき
いつも
特に法則性をもたせずに
なんのきまりもつくらずに
その時の私の思いのままに
ランプの高さを決めて吊します。
アトリエのランプ達もそうですし
今まで何回か出たイベントやグループ展の時もそうでした。
特にその理由を考えたこともなかったのですが
今回の作品展で作曲家のK氏から
「このランプの並びがいいね。」
というお言葉をいただきました。
私はそのランプの並びを眺めながら
「音符みたいですよね。」
と
私が言うと
「僕はこのランプの並びを今すぐ演奏できるよ」
と
おっしゃった。
その
とき
私は今までどうしてあんなにも楽譜に惹かれるのか。
細い線と楕円で構成された楽譜の美しさが
私が好きで好きでたまらない
「線」や
「まる」や
「しかく」や
「さんかく」
につながっているんだと気がつきました。
そして
ランプを通じて「静けさ」を求める一方で、
リズミカルにも思える吊されたランプ達が、
やっぱり恋しい
「音」を表現してくれているのではないのでしょうか。