菜の花 ゆでて食べました。
何も付けずにそのまま。
春の味は苦くて美味しい。
目覚めの味。
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わたしの生まれたところ 稚内の山菜で、
ひらひら する味の山菜がございます。
わたし その 山菜を初めて食べたのは
かなりの大人になってから。 (名前は忘れました)
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青菜を ゆでて 水にさらして 指の後がつくほど ぎゅう としぼって
小鉢に盛って 適当にばらけて (しぼった指の後をほぐす)
ふわふわのかつ節かけて 醤油を「の」の字にさっとかける。
最北の稚内 景色は ロシアに近い稚内。
そこで 採れる ひらひらする味の青菜。
ゆでてくれたおばさんは、
「 どう? ひらひらするしょ 」 とわたしに 言う。
ひらひら? (わたしはとりあえず食べてみる)
それは なんとも 苦くて 辛くて 青くて 若い。
おいしい。。。。
冬眠から冷めた時に 食べる 味?
食べていくうちに わたしは この味が
ひらひら
という言葉以外にない事を 頭の芯の方で しっかりと感じとる。
「うん ひらひらするね」 と わたしは 答えて。
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言葉で つながる。
ひらひら を 共有する。
同じ気持ちを 感じあう。
ひらひら を 共有する。
同じ言葉を 感じあう。
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日本語って たまらない。