曽我部恵一BAND その2

2012年06月03日 | 音楽

話はちょっと続きます。

曽我部さんの言葉はとても好きで

今回のアルバムでいうと「兵士の歌」が特に

聴きたい人はアルバム買いましょう

俺が倒れた時 風がびゅうっと吹いて

俺のたましいを なぐさめてくれた

という言葉から始まって

夏草が手を伸ばし 俺を抱きかかえる

偏西風が吹いて来て 伴奏をつける

さよならいとしい人よ どうか幸せで

空は青い血を流して泣いてくれる

偏西風が吹いて来て 俺を洗ってくれる

アルバム 曽我部恵一ーBAND

「兵士の歌」より一部抜粋

旧約聖書 詩篇の部分を読んでいるような気持ちになる

。。


曽我部恵一BANDその1

2012年06月03日 | 音楽

昨日はBESSIE HOLLへ

曽我部さん 最初から最後まで歌いまくる。

去年のライジング、夜明け前に歌った曽我部さんは

シャーマンみたいだった。

昨日の曽我部さんは、なんだか「語りべ」のようであって

語られる言葉たちは、

あきらかに自分(曽我部さん)の言葉であって

何いおいても自分(曽我部さん)の感じた言葉であって

つくづくどれもが自分(曽我部さん)の言葉であって

そのひとつひとつが心に響く

今年の1月、札幌で起こった姉妹の孤独死事件の歌もあった。

こんなふうに社会を 

今の日本の現実を

そこらへんに転がっているような

どんな人にも思い当たるような

いちいち人になんか言いたくない現実を

今日この会場に来ている人たちに

メロディーつけて、楽器を使って

話しているみたいだった。

最後はホールの真ん中に立って歌ってくれる。

会場にいた人たちは自然と曽我部さんを中心に

イタリアのコロッセイムみたいな形になって

後ろの人にもよく見えるようにと

前列の人はしゃがみ、

その次の人は中腰になって

そんなふうに自然なカーブができた。

そうして前列にいた 若い女の子や男の子が

見上げ見つめ 聞き入るその様がなんとも良い感じ。

肩がぶつかっただけで刃物を向けられるかもしれぬ今

こんなふうに、わずかの時間で 

誰かの指示もなく

きれいに作られるカーブって

なんだか植物みたいって思ったんです。

そこには 誰かを思いやるとか

人を気づかう なんて意識はあんまりなくて

いえ つきつめてみたらあったんだろうけど

あたりまえみたいに作ったカーブは

自然現象に近いのかしら。

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