昨日はBESSIE HOLLへ
曽我部さん 最初から最後まで歌いまくる。
去年のライジング、夜明け前に歌った曽我部さんは
シャーマンみたいだった。
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昨日の曽我部さんは、なんだか「語りべ」のようであって
語られる言葉たちは、
あきらかに自分(曽我部さん)の言葉であって
何いおいても自分(曽我部さん)の感じた言葉であって
つくづくどれもが自分(曽我部さん)の言葉であって
そのひとつひとつが心に響く
、
今年の1月、札幌で起こった姉妹の孤独死事件の歌もあった。
こんなふうに社会を
今の日本の現実を
そこらへんに転がっているような
どんな人にも思い当たるような
いちいち人になんか言いたくない現実を
今日この会場に来ている人たちに
メロディーつけて、楽器を使って
話しているみたいだった。
、
最後はホールの真ん中に立って歌ってくれる。
会場にいた人たちは自然と曽我部さんを中心に
イタリアのコロッセイムみたいな形になって
後ろの人にもよく見えるようにと
前列の人はしゃがみ、
その次の人は中腰になって
そんなふうに自然なカーブができた。
そうして前列にいた 若い女の子や男の子が
見上げ見つめ 聞き入るその様がなんとも良い感じ。
肩がぶつかっただけで刃物を向けられるかもしれぬ今
こんなふうに、わずかの時間で
誰かの指示もなく
きれいに作られるカーブって
なんだか植物みたいって思ったんです。
、
そこには 誰かを思いやるとか
人を気づかう なんて意識はあんまりなくて
いえ つきつめてみたらあったんだろうけど
あたりまえみたいに作ったカーブは
自然現象に近いのかしら。
。