らい君とわたしのさんぽ道

いすみ市内に在中し、盲目のラサ・アプソ犬らい君との散歩道で出会った、花と諸々の出来事を掲載したいと思います。

月の沙漠の緋鯉

2017年03月11日 | 
お馴染みの月の沙漠のコイたちにヒゴイが参加しています。







今までは赤い緋鯉が1匹しかいなかったのに今日は3匹もいますよ。
























6年前の今日を思い出しますね。

私はクリニックで働いていましたのよ。

午後の診療が開始されてすぐ、大きな地震です。

患児家族を駐車場に避難させ職員も駐車場に出るとますます揺れは大きくなり、

車がひっくり返るほどで思わず車を抑えてしまいましたよ。

尋常でない地震だとすぐ感じましたので、「午後の診療は中止します」気をつけてお帰り下さいと、

家族にお話しすると「折角来たのだから診察してほしい」との声が上がりました。

その時家族の一人だった男性が「10メートルを超える津波が発生している」というニュースを伝えてくれました。

私は「ほんとかいな」と思いつつ「国道に出ず山のほうに向かってお帰り下さい」とさらに声をあげました。

そして隣の薬局であの津波が家も車も破壊しながら陸へと向かっていく、まるで映画みたいな映像を見ました。

この映像を見て初めてすごい地震と津波がやってきたんだなと鳥肌が立ちましたね。

患児家族を帰し、職員も帰し、私も帰りましたのよ。

馬鹿みたいに国道を走っていました。あっと会社はどうなったのかしらと会社に引き返しましたが、

会社はだれもいません。携帯電話で社員にかけてみてもつながりませんでした。

その時、ナットー君から携帯に電話がかかってきました。

「大老女さんとらい君は寝ているよ」というのです。

寝ている意味が分からず、御宿の海のそばで働いている「お嫁さんは大丈夫」と聞き返しました。

「ナットー君はまずお嫁さんを迎えにいきなさい。家は私が帰るから」と役割を決めたことを思い出します。

幸いに家もお嫁さんも無事でした。そして大老女さんとらい君は本当に寝ていて地震に気が付かなかったようです。

我が家の3.11の思い出ですが、忘れられませんね。

初めて知った津波の怖さでしたね。