【my格言】
-自分の「ライフスタイル」をビジネスより優先するのは、アタリマエ(20080430)
(格言と本文とはほぼ、関係ありません)
おつかれさまです、龍澤です。
以前の投稿で、このようなことを書いたのです。
僕が常々オカしいと思っているのは、「(ぜひきてくれ!)でも、いちおうウチの会社の試験は受けてもらうから。。」「形式的なもんだから」
とか、言うわけね。
その会社の、それなりの立場のヒトが、自分の責任で「ぜひきてくれ!」といっていただけるんだったら、せめて「学科試験免除」ぐらいの優待条件は、つけてほしいと思うんだけど。
僕は、それが、ヒトとしてアタリマエの筋の通し方だと思うんだけどね。
「ぜひきてくれ、でも、皆と同じ一次試験から受けてね」じゃあねえ。。
そういう会社ってどうなんだろ、って、思ったりもするけど。
(中略)
「ぜひきてくれ!」というんだったらそれなりのカネ(そして、誠意)を用意すべきではないのか?
僕のこの考え方は、きわめて真っ当だと思うのだけれど、これが「会社」という組織の中だとまったくの常識はずれな考え方らしい。(「ふざけんな」と。。)
おそらくこのあたりの文を受けてだと思うのだけれど、「コイツのいってること、まったく意味わからん」とお叱りがあり。。
まがりなりにも会社に入るんだったら試験受けるのアタリマエでしょ、みたいな正論。
やっぱフリーだからビジネスの常識知らないんだね、などなど。
要は「何様?」と。
それらはおっしゃるとおり、正論なのですが。
僕はおそらくそういう、「会社組織の中に潜む純粋まっすぐクン」とは金輪際ハナシが合わないのだろうな、と。。
薄々気付いてはいたものの、あらためて諦観の念を持ったのでした。
たとえば天下りというのは、天下り先の会社に試験を受けて入ってくるのか?
トップのヘッドハンティングって、「あなたをヘッドハンティングします、でも一次試験から受けてください」というか?
僕がいくつかの、多くがかつて「ITベンチャー」と呼ばれていた会社に誘っていただいたときの状況は、確かに天下りでもヘッドハンティングでもないけれど。
でも、それほど大きくない会社であってもまがりなりにも本部長だの、取締役だのの肩書きを持ってるヒトがね、「ウチにこいよ!」と誘うときに、それは、立派な「コネ」だと思いませんか?
「コネ」と聞いただけで純粋まっすぐクンたちは拒否反応を起こすのだろうけど。
たとえば、そういうヒトたちはカンゼンにマスコミに洗脳されているから、「談合」というコトバを聞いただけで、「悪!」と一刀両断にしてしまいそうだ。
でも地方の中小、零細の土建屋が談合という制度によりツブしツブされることなく共存共栄できていたという事実を知らないのだろうか?
片田舎の零細土建屋の社長が、不渡りを出して首を吊っても、残された家族が無理心中しても、純粋まっすぐクンにとっては知ったことではないのだろう。
おっと、脱線矯正。
こっちは「コネ」をつけたと思ってるのに、「人事に話しつけとくから」といわれて舞い上がっちゃっていざ人事に連絡をとってみたら、カンゼンにゼロから。つまり、「まず履歴書と職務経歴書を準備してください いついつまでに適性検査を受けてください」なんてね。
そんで、試験だの一次面接だので落とされたとしたら、その誘ったヒトの言い訳もたつからねえ。。「オレはぜひきてほしかったんだけど、人事の結果には従わなきゃならないし」ってね。
それを、僕は「ズルい」と思う。そしてそう考えるのが自然だと思う。(と、主張している)
なぜズルいかといえば、いっぱしの職位にある人間が、ぜんぜん責任を背負ってないからだよ。
自分じゃないけど、こういうハメになった同胞を幾人か知っている。
ところで。。この投稿だけを読んでいる皆様からまた無用なツッコミを頂戴したくはないので。。
この投稿だけを読んでいたら、まるで僕が自慢しているみたいではある。(いろいろな会社に誘われた、ってところだけ歪めてフォーカスすればね)
でもこれは、前回の投稿を読んでいただくとわかりますが、かつて「ITバブル」と呼ばれていたころのハナシですのであしからず。
結局何がいいたいかといえば「なんだか潔癖すぎませんか?」ということ。
会社なんてものは、正規に試験を受けて入った人間ばっかじゃないでしょ?
それについては良い面も悪い面も確かにあるのだろうけど、会社組織なんてそもそも魑魅魍魎が跋扈するところであってさ、なんでも一律のルールで縛れるわけないじゃん。
僕は会社組織に属していないけどそれを知ってる。でもなぜ会社員がそこから目を背けるのか? が、わからないんだよねえ。。
自分が、「ルールどおりに」試験を受けて入ったから、そこからくるプライドか? 「自分は選ばれた人間である」と。。
あるいは、自分がせっせと就職活動して、試験を受けて、何次面接も受けて、やっと入った会社に、するするとコネだのヘッドハンティングだの天下りだので入ってくる人間に対する怒り、あるいは妬みなんだろうか?
まっすぐクンにとってみれば、楽して入ってきやがって、という憎たらしい思いしかないのかもしれないけれど、するすると入ってくるヒトたちは、実は前職で仕事がデキるヒトだったのかもしれない。
あるいは、ものすごく政財界にコネがあるのかもしれない。
もちろん、ホントのバカがするするっと入ってくることもあるけれど、組織ってのはいろんなタイプのヒトがいていいと思うんだけどな。
そしてまっすぐクンたちは、自分たちの会社に、常駐パートナー会社の人間やハケンのねーちゃんや下請け会社の人間が「混血している」状況が許せないらしい。見下してるからねえ。
ましてやフリーエンジニアをや。
でも、純潔を気取っている組織(会社に限らず)はロクなもんじゃないというのは歴史が証明している。今がよくてもきっと後でダメになる。
特に会社組織は泥臭いところを引き受ける下請けだったりパートナー会社なり、トイレ掃除を引き受けるメンテナンスだったりがいないと立ち行かない。そういうところをどんどん切り捨てて外注していったのは他ならぬ、「試験で選ばれた会社員」の皆様方ではないのか?
でも、トイレはみんなで掃除したほうがいいと思うんだけどな。