【改題】ひとり公論(IT公論)

アラフィフとなりIT土方卒業したのでタイトル変更しました
こちらはどちらかといえば再録中心

ハケン問題のことをまた書く

2009-02-10 05:41:21 | フリーターとかニートとか格差とか
前に書いたかもしれないけど、ハケンの問題がクローズアップされたこと、顕在化してきたことはとても良いことだと思う。

なぜかというと、世の中には、豊かな社会、豊かな社会インフラを底辺で支えている下層の人間がゼッタイ的に存在するのだ、ということをイヤというほど衆目に晒してくれるからだ。

下層の人間は、世の中が巧妙に隠してしまっただけなのだ。
ふつーの暮らしをしていると、その事実を忘れそうになる。いや、「忘れようとする」といったほうが正しい。

そういえば「下層社会」なんて本が流行ったな~。
見てないんだけど。。

 
今の世の中、皆が飢えなんかしない。だから、収入の格差がそのまま豊かさの格差にはつながらない。
収入と豊かさは比例しない。

ほとんどの人間は、「総中流」のダンゴレースをやっている。
その「中流」の中で、精神的に豊かな生活をしているヒトもいれば、「中流」にしては小金持ちだけれどもまったくもってすさんだ人生を送っているヒトもいる。

「総中流」の中で、どうやって各自が豊か生活をしているかどうかが決められるかといえば、ほとんど「自己満足度」で測れるのだと思う。

人生に「ある程度」満足しているかどうか?
死ぬ間際にいって「まあまあ、良い人生だったかな」というセリフを吐けるかどうか?

 
ところが。。大部分が「総中流レース」をやってるそばで、いわゆる富裕層がいるのと同じように下層も存在する。

下層の生活っていうのは、デフォルトですさんでいる。

下層でかつ精神的に豊かな生活を送る、というのは現代社会においては定義矛盾している。
ムカシ、「下層」がもっと厚かった時代にはアリだったのだろうが。。
まだまだ日本が貧しかったころの「古き良き昭和」みたいな。ああいうノスタルジーを僕はカンゼンに否定するけれども、もしそういう時代があったのだとしたら、そのころの僕らは「下層」であったということは認識しなければならない。

 
現代における下層というのはもっともマスコミに洗脳されている層なのかもしれない。
下層であるがゆえに、ヒマつぶしに(無料で垂れ流される)テレビを見るしかないと。。

 
でもね、日本がきわめて恵まれているという理由のひとつは、階級社会ではないということ。
下層に落とされたら一生固定ではなくて、這い上がるチャンスは、(一応)ある。

もちろん、総中流から転げ落ちる可能性もあるのだ。その可能性が、数年前よりわずかばかり、高くなってきたにすぎない。