先ほど書いた小学校の先生について、弁護してみよう。
小学校の絵を見た時に、あまりにも横絵が多すぎるのだろうか?
どうして縦に描く絵がないのだろうと思えば、少し分かる気がする。
縦絵の方が良いのではなく、縦絵を描かせる先生がいないことへの反発か?
そして、あるベテランの先生から、「縦絵が多く出てくるということは、
先生がそのような指導をされているからで、指導の成果なんですよ」とでも
アドバイスをされれば、いくらか分かる気がする。
みんな横絵しか描かせないのを、なぜ縦絵がないのかと思って、何人かの子に敢えて縦に描かせたというなら
それは、やってみる価値がある。
ーーーーーーーーーーーーー
それでは、次の白黒は使わない方が良いについて。
これは、専門家でも淡彩画の指導をされている先生は、そのように言う人がいる。
鉛筆の下書きが見えているような水彩画を描く場合は、白は紙の白さを生かして
表現するという場合がある。
私はそういう絵は、本格的な絵ではなく、絵手紙や色紙程度の軽い絵の場合だと思っている。
とても油絵と戦えるような絵ではない。
本格的に描くなら、それではだめだ。例え黒く汚れてもいいからとことん描くというような
姿勢が必要である。
それは、さておいて、
ここでも弁護してみると、
子どもたちの絵を見ていると、黒を混ぜることで、ざらざらと濁った感じの色になって
他の色との感じが合わない気がすることがあるのだろう。だから、黒を入れると濁るから
なるべく混ぜないで描こうと言ったのだろう。
また、白を混ぜると、他の派手な色と比べて、色が鈍くなるので、合わないと感じたとすれば、
そういうこともありうることである。
だから、白と黒はなるべく使わない方が無難だなと感じたのかもしれない。
ーーーーーーーーーーーーー
しかし、それは、間違いであると思ってほしい。
何が間違いかというと、使わない方が良いというルールである。
使わない方が良いなら、なぜ絵具として売っているのか、絵具会社に文句を言わなければならない。
私は、逆に売ってなければ文句を言うだろう。それは、使うからである。
本格的な水彩画を描きたいなら、白黒を使わないのは無理だ。
実は、確かに白を入れると彩度が落ちるから、派手な原色と比べたら鈍い感じがする。
しかし、全ての色に白が含まれたような絵を見ると、実に品の良い素敵な味が出るのである。
そういう良さがあることを知ってほしい。
黒については、適当に混ぜると、濁ってしまうが、しっかり混ぜると汚れた感じがしない。
もちろん、量によって、感じが違うが。
マネが「黒はダイヤモンドだ」と言った言葉をご存じだろうか?
そのくらいすばらしい色だと言う事を知っていただきたい。
画面の中に黒が使えたら、それは画面を引き締める効果がある。
これは、デザインで学ぶはずだ。
私の経験では、下に緑の草原が描いてあって、その上に黄色い花を描いたりする場合、
そのまま着けると、黄色が透明色なので、下の色が見えてしまい、黄色い色が思うように着かない
ことがある。その場合は、黄色と白を混ぜて粘り気をつけると黄色い花が描ける。
白を混ぜることで、不透明になるからだ。黄色がそれより明るくなってしまうのが嫌なら、
乾いてからその上に更に黄色を乗せてもいい。
そうでないなら、初めから計算して、紙の白を使い、黄色い花の形を先に描いて、後から周りを描く
方法を取らなければならなくなる。細かい黄色い花がたくさんある場合などは、それはあまりにも
大変である。やはり、奥の物を先に描いて、後から黄色い花を描き込む方が描きやすいのと、感じが
出しやすい。
だから、白は必要である。
それと、灰色を作るには、白と黒を混ぜないでどうやって作るのか?と使ってはいけないとおっしゃる先生に
お聞きしたい。(赤、青、黄色を混ぜると灰色になることは知っているけれど、ある色の彩度だけを下げる場合は
非常にやりにくいと思う)
いろいろな色と灰色を混ぜることで、品の良い色がたくさん作れるが、それは白黒を使うのである。
静物画の背景などは、例えば花を描く場合、花はいろいろな色があって、その花を美しく見せるには、
背景が彩度を落とした方が良い。背景が派手だと、花の色が生きてこない。
だから、私は、花の彩度が高いので、背景に灰色がかった色で彩度を抑えると、なかなか素敵な絵になるよ。
と話している。
結論を言うと、白黒は使っても良い。いやむしろ必要である。
小学生に派手な色の絵ばかり描かせないで、灰色を混ぜた品の良い絵を
描かせてみるのも良いのではないかと思う。
勘違いしないでほしいのは、それをルールにしてはならないということである。
そういう絵もあって良いという意味である。白黒を使う方が良いと言うと、間違う。
使わない絵があってもよい。
派手な絵は、派手な絵で良い物があり、良くないものもあるが、
白黒の混じった品の良い絵もあり、鈍くて良くない絵もあるのである。
小学校の絵を見た時に、あまりにも横絵が多すぎるのだろうか?
どうして縦に描く絵がないのだろうと思えば、少し分かる気がする。
縦絵の方が良いのではなく、縦絵を描かせる先生がいないことへの反発か?
そして、あるベテランの先生から、「縦絵が多く出てくるということは、
先生がそのような指導をされているからで、指導の成果なんですよ」とでも
アドバイスをされれば、いくらか分かる気がする。
みんな横絵しか描かせないのを、なぜ縦絵がないのかと思って、何人かの子に敢えて縦に描かせたというなら
それは、やってみる価値がある。
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それでは、次の白黒は使わない方が良いについて。
これは、専門家でも淡彩画の指導をされている先生は、そのように言う人がいる。
鉛筆の下書きが見えているような水彩画を描く場合は、白は紙の白さを生かして
表現するという場合がある。
私はそういう絵は、本格的な絵ではなく、絵手紙や色紙程度の軽い絵の場合だと思っている。
とても油絵と戦えるような絵ではない。
本格的に描くなら、それではだめだ。例え黒く汚れてもいいからとことん描くというような
姿勢が必要である。
それは、さておいて、
ここでも弁護してみると、
子どもたちの絵を見ていると、黒を混ぜることで、ざらざらと濁った感じの色になって
他の色との感じが合わない気がすることがあるのだろう。だから、黒を入れると濁るから
なるべく混ぜないで描こうと言ったのだろう。
また、白を混ぜると、他の派手な色と比べて、色が鈍くなるので、合わないと感じたとすれば、
そういうこともありうることである。
だから、白と黒はなるべく使わない方が無難だなと感じたのかもしれない。
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しかし、それは、間違いであると思ってほしい。
何が間違いかというと、使わない方が良いというルールである。
使わない方が良いなら、なぜ絵具として売っているのか、絵具会社に文句を言わなければならない。
私は、逆に売ってなければ文句を言うだろう。それは、使うからである。
本格的な水彩画を描きたいなら、白黒を使わないのは無理だ。
実は、確かに白を入れると彩度が落ちるから、派手な原色と比べたら鈍い感じがする。
しかし、全ての色に白が含まれたような絵を見ると、実に品の良い素敵な味が出るのである。
そういう良さがあることを知ってほしい。
黒については、適当に混ぜると、濁ってしまうが、しっかり混ぜると汚れた感じがしない。
もちろん、量によって、感じが違うが。
マネが「黒はダイヤモンドだ」と言った言葉をご存じだろうか?
そのくらいすばらしい色だと言う事を知っていただきたい。
画面の中に黒が使えたら、それは画面を引き締める効果がある。
これは、デザインで学ぶはずだ。
私の経験では、下に緑の草原が描いてあって、その上に黄色い花を描いたりする場合、
そのまま着けると、黄色が透明色なので、下の色が見えてしまい、黄色い色が思うように着かない
ことがある。その場合は、黄色と白を混ぜて粘り気をつけると黄色い花が描ける。
白を混ぜることで、不透明になるからだ。黄色がそれより明るくなってしまうのが嫌なら、
乾いてからその上に更に黄色を乗せてもいい。
そうでないなら、初めから計算して、紙の白を使い、黄色い花の形を先に描いて、後から周りを描く
方法を取らなければならなくなる。細かい黄色い花がたくさんある場合などは、それはあまりにも
大変である。やはり、奥の物を先に描いて、後から黄色い花を描き込む方が描きやすいのと、感じが
出しやすい。
だから、白は必要である。
それと、灰色を作るには、白と黒を混ぜないでどうやって作るのか?と使ってはいけないとおっしゃる先生に
お聞きしたい。(赤、青、黄色を混ぜると灰色になることは知っているけれど、ある色の彩度だけを下げる場合は
非常にやりにくいと思う)
いろいろな色と灰色を混ぜることで、品の良い色がたくさん作れるが、それは白黒を使うのである。
静物画の背景などは、例えば花を描く場合、花はいろいろな色があって、その花を美しく見せるには、
背景が彩度を落とした方が良い。背景が派手だと、花の色が生きてこない。
だから、私は、花の彩度が高いので、背景に灰色がかった色で彩度を抑えると、なかなか素敵な絵になるよ。
と話している。
結論を言うと、白黒は使っても良い。いやむしろ必要である。
小学生に派手な色の絵ばかり描かせないで、灰色を混ぜた品の良い絵を
描かせてみるのも良いのではないかと思う。
勘違いしないでほしいのは、それをルールにしてはならないということである。
そういう絵もあって良いという意味である。白黒を使う方が良いと言うと、間違う。
使わない絵があってもよい。
派手な絵は、派手な絵で良い物があり、良くないものもあるが、
白黒の混じった品の良い絵もあり、鈍くて良くない絵もあるのである。