絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

酒井式絵画指導について

2011-03-29 | 絵画指導
絵画指導の検索をしていたら、酒井式というものが目に止まりました。

最初は、その方法についての弊害を書かれた人がいて、それについて読んだのですが、
では、どんなものだろうと思って、酒井式そのものを見てみようと、検索しました。

すると、ものすごい量のやり方が出ていました。
よくぞ、こんなに書いたものだと感心し、このようなものを作られた酒井先生に尊敬の気持ちを持ちました。

小学校の先生にとっては、有難いものだろうなあと思います。

そして、顔の描き方と、シャボン玉の絵の描き方を見ました。

一枚目を見て、感心しました。上を向いてシャボン玉を吹いている絵です。
おーーーすごい!と思いました。色もいいし、発想もよいのです。
子供が二人いて腕が少し重なっていて、一人は画面からはみ出しています。

言うことがないくらい、すばらしい絵でした。

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ところが、二枚目を見ると、色と形が少しだけ違いますが、同じように二人の子供が
同じような形で上を向いてシャボン玉を吹いています。
あれ????と思いました。
違うのは、多少大きさが違うのと、着ている服が違うだけなのです。
アイディアというか、設計図というか、それが全く同じなのです。

これは、酒井先生がいけないのか、実践された先生がいけないのか、わかりませんが、
これでは、いけないと思いました。

作品の一つ一つは、どれもすばらしいものです。だから、一枚だけ見せられたらいいですねえと感心します。
しかし、みんな同じ構図で、まるで塗り絵のように色だけ違うように出されると、ちょっと待ってくれよと言いたくなってしまします。

酒井先生の指導法がどうだか、私は詳しく知りません。
しっかり理解すれば、すばらしいのではないでしょうか。
ただ、それを利用される先生たちが余程気をつけないと、こどもたちにおかしなルールを教え込むことになるということが、心配されます。

顔の描き方で、顔を触ってみるということがありました。
それは、それでよいでしょう。
ただ、鼻の穴に指をつっこんで、鼻には穴があるということを実感させるというのを聞くと、それでいいのかなと疑問にはなります。穴があることを感じさせるのは良いのですが、みんな丸く描いてしまいませんか?と思います。
鼻には穴があるよと言葉で言うのと、どのくらい違うのかな?
そして、鼻の穴もよく見ると、ただの丸ではないよ。というべきじゃないかな?と思います。

ただ、指をつっこんで、穴を丸く描くというのでは、パターン化してしまいます。

要するに、よく観察してごらんと言うなら、見る位置によって、穴の形が違って見えるということを教えるべきではないでしょうか?

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子供の絵については、どうあったらいいのか?
考えてみたいことですが、まとめていません。
果たして、美術教育は必要か?ということを含めた問題になるでしょう。

高校では、必修ではなく選択です。しかし、2単位だけ残されました。
芸術選択の中の一つとして生き残ったのです。
情報という科目が出てきたために芸術は消えようとしていたのです。








コメント (2)
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