絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

私のクロッキー

2011-07-21 | 私の絵
今日のデッサン会で、描いた私のクロッキーです。

 
 

二枚目は、10分間で描いたもので、三枚目は、それを描き込みました。

違いを比べてご覧ください。

10分で描き足りなかったので、見せられる状態になるまで、描き込みました。
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セルバンテスのドンキホーテ

2011-07-21 | 読書
ドンキホーテを読んでいます。
しかし、初めのうちは、すぐに眠くなり、これは睡眠薬だなと思いました。
全然、面白くありません。

しかし、今日初めて眠くならず、一区切り読めました。

これは、単なる滑稽な話なのかなと思いましたが、良く考えると、なかなか深い内容を含んでいるのだということを感じました。この本は、1605年に出版されたそうですが、中世騎士道の物語としては、これで終わりになるのではないかというほど、かなりの重要な本になったようです。スペインでは、教科書に載っているそうです。しかし、誰もが知っていながら、しっかり読んだという人はあまりいないそうです。そういう意味ではガリバー旅行記とも通じるものですね。

私は、騎士道という言葉が気になったので、パソコンで検索して調べてみました。
一言で言えば、現代なら「紳士」という言葉で表わされるのではないかと思いました。

人間本来の様々な欲望を抑え、女性を敬い、神を敬い、正義を愛し、好青年として振る舞うとでも言えば良いでしょうか。

昔は、騎士と言えば、単純に考えたとき、戦う兵隊のことです。しかし、そこにキリスト教精神が加わり、老人や女や子供は殺さないということが、加われば、ただの兵士ではありません。それが騎士道という言葉で表わされるようになっていったのかと思いました。

塩野さんのローマ人の物語を読んだり、それ以降の海賊の歴史などを読むと、騎士道などということはありません。略奪、殺人、やりたい放題の残虐な行為が行われていました。
それを考えたとき、騎士道とはどんなふうにどこの時代から生まれてきたのかということを知りたくなりました。

だから、まず、このドンキホーテは、どの時代の話なのかと思ったり、描かれた時代はいつかと思いました。それによって、騎士道がどのように捕えられているのか、その背景はなどと勉強したくなったのです。
ただ、これは、本当は大変なことでしょうね。

なぜなら、ヨーロッパの歴史をかなり詳しく知らないとなかなか本当にはとらえきれないことのように思います。キリスト教の関係もあるでしょう。非暴力のはずのキリスト教世界で、戦う騎士の存在をどう捕えるのか?異端は殺して良いのか?

大きな問題なので、簡単に考えられません。

しかし、いろいろ考えてみると、一つの絵を見る場合でも、その絵の描かれた時代、その描かれた人物の周りにどんなことが起こっているのか、どんな教育を受けて、頭の中はどのようになってるのか、何を食べ、どんな家に住み、何語をしゃべり、どんな宗教を信じていたのか?など、よく考えないと誤解して見てしまう部分がたくさんあるんだろうなあと思います。
ラス・メニーナスの王女マルガリータも、あの後、15歳で結婚して21歳までに5人の子供を産んで、4人は亡くなり、自分も21歳で亡くなったのです。そんなことも知ると
血縁の近いもの同士の結婚が、そのような悲劇を生んだわけですが、この描かれた時には、そんなことは思いもしないことですね。


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