sugger's blog@三宅島

三宅島に移住して18年目になりました。
自然ガイドHitomiが島暮らしのことや三宅島の魅力をお届けします♡

謎の貝に迫る!!

2010年11月08日 | イベント

坪田地区にあるココマ遺跡といえば・・・
たくさんのオオツタノハガイが出土したことで知られています。

これがオオツタノハガイ。

この貝を加工し、上記のようにプレスレットとして使われていたようです。

縄文時代~弥生時代にかけて、貝輪は装飾品として使われていたので、
全国的にも多数出土しています。

全国でも主に屋久島やトカラ列島、八丈島以南で見られますが、御蔵島や三宅島では
ほとんど見られることがないこの貝。しかし、ココマ遺跡では大量に出土しているのです!!

今回の講演会でこの話はほとんどされなかったのですが、この貝についての謎を
今月末に行われる講演会の続編で忍澤先生がお話して下さいます。

残念ながら、suggerは上京中につき聴講することができませんが、今回の講演会に
いらっしゃっていたので、色んなお話を聞くことが出来ました!!
忍澤先生もめちゃくちゃ熱いお方。マイワールドに引き込まれてしまいました(^^)
ネタバレしない程度に・・・(笑)

この貝に魅せられた忍澤先生・・・
なんと、10年間の執念で八丈島以南でしか生息していないはずのオオツタノハガイ。
去年、悪戦苦闘した末に三宅島と御蔵島で貝の採集に成功!!

貴重な1つです!!!

このお話は今月27日の講演会で是非聞いてくださ~い!!


11月27日(土) 13時~ 阿古地区 郷土資料館エントランス

忍澤成視氏「謎の貝オオツタノハを求めて」

黒住耐二氏「小さな貝から見える三宅島の太古の自然」

11月28日(日)

貝輪作り教室

 

島内の方は講演会に行く人もいると思うので、講演会が終わってから
suggerもUPしたいと思います♪♪

 

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発掘調査からみえた島の生活②

2010年11月08日 | イベント

レポ続編です・・・

3番目は池谷信之氏による「弥生時代に人はどこから来たか?」

ココマ遺跡で発掘された土器に使われている土の成分分析を行い、どこの土が
使われているのかを科学的に検証。

発掘された土器の土には三宅島の土は使われていなかった事が分った!!

では、内地の何処かで作られた土器を三宅島に持ち込んだとしたら、土器を持って
渡ってきた人々は一体どこから来たのか・・・???

その土器の土の成分から、神奈川県西部と静岡県あたり、三浦半島周辺が製造場所で
ある可能性が高いことが分りました。

そして、遺跡には伊豆諸島南部にしか生息しないオオツタノハガイなども見つかっている
ことから、これらの地域の人々が三宅島に何らかの目的を持って渡来した可能性が
高いと先生たちは言う。

ココマ遺跡で発掘されたお隣の神津島で採れる黒曜石。

その他、大昔の三宅島には島嶼化(内地より小さい)したイノシシが居たことも分りました。
ココマ遺跡からは、鳥類や魚類、貝類、ウミガメなどの骨が出土しました。
貴重なタンパク源だったことでしょうね~?!

少しずつですが、大昔に三宅島で生活していた人たちの色んな事が見えてきました!!

 

そして、ココマ遺跡といえば、外せないお話が・・・

 

これは、また別のおはなし・・・

 

つづく・・・

 

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