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ねあげの春?

2008年02月16日 | くらし
――輸入小麦価格30%上げ発表

今朝の新聞の見出しです。

昨年の秋に、10%上がったばかりの輸入小麦価格(正確には政府が国内製粉会社に売り渡す価格ですが)の4月からの引き上げが発表されました。

なんと今回は30%の上げ幅ですと

これに伴い、12月のパン、1月のめん・菓子類など、値上げしたばかりの食品群の再値上げが確実となってきました。
しかも、今回は30%ですから、その影響力は半端なものではありません。

きっと、つぶれるメーカーやスーパーが出るかと思うのです。

なぜかというと、なんだかんだいっても、消費市場は供給過剰で、メーカー、問屋、スーパーなどの小売を含め、各社みつどもえの競争が激しいから。

たとえば、カップめんでいうと、値上げ前の駆け込みでスーパーが年末に確保した在庫を1月に放出してますから、本当に目に見えるかたちでの10%アップが小売店の店頭に浸透したのは、2月に入ってからではないかというのが私の実感。

パンなどはもっと厳しくて、一部のパンメーカーによると、平均8%の値上げすら、「半分程度しか実現していない」そうです。

10%ですら、消費者の買い控えやら、それをおそれるスーパー間の競争とかが激しくて、食品メーカーはどこも青息吐息…。
そこへ持ってきて、産地偽装、製造日改ざん、あげくは殺虫剤混入の信用大失墜。

この状況下で、30%の価格転嫁を思い切ってできる会社など、どこにありましょう。
新聞報道では、製粉各社や山崎パンなど大手メーカーは転嫁の構えであるとのことですが、たまには強気にでないとね、という『観測気球』のおもむきも…

政府筋によりますと、今年の10月にも追加値上げする公算が大きいようですが、その前に業界の大幅な構造改革や再編成があっても不思議ではないですね。

最終的に、<値上げ=音をあげる>のは消費者というわけではありますが、いくらサイフをはたいても、買えないものは買えないわけでして、さりとて、食の安全性に目を向けて賢くなった分だけ、安さだけで釣られることもないでしょう。

きっと、ガマン比べになると思うのです。

メーカーとスーパーと消費者、どちらが最初に音をあげることになりますやら。
『ねあげの春』到来というわけですね。

とぷ

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