そんな人が現在にひとり、過去にひとり。
心のほころびや大きな穴ぼこを両手でふさぎ、
それでもなほポロポロこぼれ落ちる直心を知る人。
生涯仕事(生産)をする。
近所づきあいを無難にこなし、地域社会(community)と接点を持ち、
仲間たちとおおいに遊び、午前様をいとわず適度な酒を飲む。
友人は少ない。
その友人に会うのは年に1度、あるかないか、
彼等に難あれば地の果てでも駆け付ける約束がある。
あらゆる平衡感覚が無意識の均衡を計り社会を成している。
逆由ながら、周囲と協調し円満な人間関係を築こうと思ったら、
他者依存の甘えを捨て、他人の言葉に惑わされず、狎(な)れず、
人を裏切らないことだ。
こう書くのは簡単だけど...聖人君子はつまらない。
自分の居場所が針のムシロでも冷たい座布団でもよし、
ときに過去を振り返りながら、常に前を向けばいい。
辛い過去や黒歴史が愛おしいと思える時がきっとくる。
それが末期の水のときでもいいじゃないか、
己が満足してまぶたを閉じる、
それだけで良き人生の総括だ。
人は誰もひとりぼっちでは生きていけないのなら、
小さな輪の中で自分を愛してくれる人を守れ、
悔いず、怖れず、さらさらと流れてゆけ。
振り向けばいつも僕がいる。
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