睡蓮の千夜一夜

馬はモンゴルの誇り、
馬は草原の風の生まれ変わり。
坂口安吾の言葉「生きよ・堕ちよ」を拝す。

時代を語る昭和の名曲「乙女の儚夢」あがた森魚・つらつらと文人の酒とおれの酒

2020-12-08 11:00:00 | 唄は世につれ風まかせ



12月の2週目に入った。
Xmasといってもべつにやることがないけど
浮き世の倣いみたいなもので、
イオンに予約したケーキと頂き物のワインを飲む。

去年買った本格的なソムリエナイフでコルク栓を
上手に開けるのが愉しみのひとつ
年に一度、使うかどうかの代物に贅沢するのは
酒を卒しきれない葛藤の表れか。

乾杯の音頭や神事のしきたりによるお神酒まで
断るなんて野暮はしないよう自分を躾けつつ、
和やかに酒宴の音頭をとりシャンパングラスを
飲み干すことがある。(たいていは美味いから)

酒の中で一番好きなのはシャンパン、
当たり前に値段が高いものほどうまくて酒が進み、
勝新が言うジュース並みのスピードでボトルが空く。

それでツレから大目玉を喰らったエピソード、
でもま、酒での失態はリーマン現役のころ、
すでに時効は過ぎたと自分では思っている。

馬車馬のように働き酒呑童子のごとく飲んでは遊ぶ
そのころはいくら飲んでも平気だったのに、
リタイヤしてからは下戸の真似事をするようになった。

カラダの不調もさることながら、
いまはすこしの酒でも腹にくる、腹がしぶい、
飲まなければなんともないから、なんともさ、
飲むなってこった。

大正・昭和の文人たちはあびるほど酒を呑んだ。
書くことの苦悩をアルコールに攪拌し紛らして
新生な思考の息吹きを求めて酒におぼれた。

太宰は禁断のアブサンに酔いしれ、
朔太郎は神谷バーで電気ブランをたしなみ
「一人にて酒をのみ居れる憐れなる 
となりの男になにを思ふらん 」
こんな戯れ言を詩にしたためた。

酒乱の中也、
無頼と酒豪の安吾
心平は蛙と双璧に酒を愛するあまり
居酒屋を開き文士のたまり場と化し
火に油を注ぐがごとし
救いのない文士に文学なんざ、
笑いをとれない落語家みたいなもの。

ぼくの葛藤に笑いはあるのか?
ちゃってね( ゚Д゚)

今朝の陽気につられて洗濯をした
洗濯機の中にライターが落ちていた
どおりで、
ガラガラうるさい音がすると思った。

風向きと陽光の高さにそって干す
パンパンと手の平で叩いてシワを伸ばしたり、
なんでか分からないけど好きなんだ。


好きなことだけして
白日夢
Have a nice day!



「乙女の儚夢」あがた森魚


作詞:あがた森魚 作曲:あがた森魚

あわれ乙女よ何故嘆くか お巡りさんがわけ迅えば
おねがいだから許してね
弟 いもうとおなかすかして 待ってるからね
泣くなと言えばなお泣いた
かた うちふるわせて

乙女の父親(とうさん)人力車夫 豊八は
にげたお春の日々を追い酒に嘆き暮れ
弟 いもうと いじらしく じっとひもじさこらえれば
小さな胸にそっとあたためてみた
あぁとりがらソップ

お姉妹様はね 廓街錦紗の帯にほお紅で
すてきなのよと 乙女よこがれよと
アコーディオン鳴りわたり 物語り泣く宵の辻よ
とおりぬけれます いえ通りぬけれぬ
春をひさぐ あぁメリンスフトン




「赤色エレジー」


作詞:あがた森魚  作曲:八洲秀章

愛は愛とて 何になる
男一郎まこととて
幸子の幸は どこにある
男一郎ままよとて
昭和余年は 春の宵
桜吹雪けば 蝶も舞う

さみしかったわ どうしたの
お母さまの 夢みたね
オフトンもひとつ ほしいよね
いえいえ こうしていられたら

あなたの口から サヨナラは
言えないことと 思ってた
裸電灯 舞踏会
踊りし日々は 走馬灯

幸子の幸は どこにある
愛は愛とて 何になる
男一郎 まこととて
幸子の幸は どこにある
男一郎 ままよとて
幸子と 一郎の物語
お涙ちょうだい ありがとう



「星のふる郷」


作詞:松本隆/あがた森魚  作曲:あがた森魚

破れ空から降る星に 何の願いをかけましょか
くるりくるくる ほうき星 寒い心に灯をともせ

いえいえあちらは暗い街 空にまたたくネオンがひとつ
ゆらゆら涙で遠い街 空にまたたくネオンが揺れる

アンドロメダかカシオペア せめてあなたが来ぬのなら
オリオン座で待ち呆気 淋しい星とランデブウ

いえいえあちらは暗い街 空にまたたくネオンがひとつ
ゆらゆら涙で遠い街 空にまたたくネオンが揺れる
いえいえそれでもわたくしは
星に涙をにじませましょう
いえいえそれよりあなたへの
恋文そっと認めましょう

あの娘 どこの娘 おさげ髪 あんなに長い影法師
せめてマッチで夢灯し 寒い心も暖まれ

いえいえあちらは暗い街 空にまたたくネオンがひとつ
ゆらゆら涙で遠い街 空にまたたくネオンが揺れる
いえいえそれでもわたくしは
星に涙をにじませましょう
いえいえそれよりあなたへの
恋文そっと認めましょう


「清怨夜曲」


作詞:あがた森魚  作曲:あがた森魚

汝が綺髪(きかみ)かき抱き
吾が綺夢(きゆめ)見果てぬとも

添うて踊ろ 僕と一緒
君は仕合わせに眠くなれ
素敵よ夜の曲片
あなたの肩でるりるら踊れたら

だから踊ろ 僕と一緒
君は仕合わせに眠くなれ
でも怖いの ほらあんなに
明日も淋しそキラキラお星さま
はなすもんか明日こそは
大きな海を見つけに行くんだぜ

きっとよ
お日さま照って

遠くまで仕合わせが見えるのね
泣くなよそんな泣いたら
僕だって 悲しくなっちゃうよ

だから踊ろ 僕と一緒
君は仕合わせに眠くなれ
海も踊ろ どんどんあれろ
天の神鳴りさまも
何にもかにも こわれてしまえ
もう明日なんて怖くはないし

だから踊ろ 僕と一緒
君は仕合わせに眠くなれ





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