散文：右膝の痛み～思いつくまま～鑑みたいな朝

昨日の夜から右膝が痛い。
上から見降ろして右膝の皿の左側(内側)の
へこんだ部分が痛い。

電気が走るみたいにピリっと、
ピリピリ連続する痛みは神経痛みたいな感じ。

足の裏と足の指が同時につって、
それだけでも痛いのに右膝の痛みと同時は
歩けずに風呂まで這いつくばった。

ハイハイなんて甲府で泥酔して以来のこと
酒でハイハイは破顔一笑だが、
痛くてハイハイは笑う前に顔が引きつるよ。

熱い風呂に入って足裏のつりは直った。
風呂上がりにロキソニンテープを貼り、
足裏と膝に気休めのマッサージをした。

左膝は故障しているが平時に痛みはない。
不用意な姿勢でぎっくりのときは一過性の激痛、
関節がごきっと元に戻るまで立っていられない。

ときどき歩行中に膝がすっぽ抜ける。
これはくにゃっとした感じで痛みはないが、
何かに捉まらないと転倒する。

足がつるのツルの漢字は「攣る」と書く、
ロッククライミングの「登攀」と同じなので
岩屋にはお馴染みでも一般的には使用しない。

「吊る」は物体をぶらさげる、
「釣る」は主にサカナ釣りをあらわす。

井戸の釣瓶(つるべ)は「吊瓶」の方が表現的には
マッチするが、「水汲み桶」をサカナの擬態と
思えばしっくりくる。

低反発クッションをベランダで座布団代わりに
するときは要注意、一度びしょ濡れになると
中身のウレタンがなかなか乾かない。

UPレザーのカバーはすぐ乾くからこれが曲者で、
不用意に座るとぐちゃっとくる。
今朝も昨日の轍を踏みそうになって堪えた。

度重なる大雨に江戸川区など海抜ゼロメートル
地帯を心配したけど大丈夫だったみたい、
これは住民の防災意識が高いからと思った。

「ここにいてはダメです」
どストライクの江戸川区水害ハザードマップを
作成した担当者はたいしたもんだと感心する。
柔らかいアタマと必死さと理解ある上司がいて
できた。 このsensationalさがいいね。


厚木から持ってきたウールのカーディガンに
3mmくらいの穴がぽつぽつ開いている。
虫に喰われた。

クローゼットに掛けっぱなしはよくない。

そのまま着て、
ベランダの陽光の下で穴の数をかぞえる。
つまんないことに夢中になる。

これも天気がいいからさ、
太陽は負を陽にして陰を解き放つ、
鑑みたいな朝を愉しむ。