
昼過ぎて、太陽が南中を越え、ヒカリのプリズムが
ぼくの目を攪乱しなくなったら、
ぼくの目を攪乱しなくなったら、
ベランダのテーブルにミシンを置こう。
昨日はミシンのカバーが風に飛ばされて落胆した
ミシン付属の白い化繊の安っぽいカバーだけど
ぼくはそのフォルムが気に入っていた。
椅子に乗ってベランダの塀から身を乗り出して探したよ、
例のパンツは北側にまだ落ちてるけどミシンカバーは
どこにもなかった。
予備で売ってないか検索したけどなかった。
あきらめて、ふてくされて、ベランダの椅子に座った。
何げに床の隅を見たとき、排水口の近くでタバコの
透明フィルムが風に揺れていた。
あ、もしやと室外機の裏を覗いたら、
あった、あったよ!
うれしくて一挙に熱が上がった。
うれしくて一挙に熱が上がった。
ミシンカバーが見つかればこれで型紙が取れる、
キルトみたいな厚い生地を使って風に飛ばされない
しっかりしたカバーを作ろう。
風のおかげでやる気まんまん
ミシンはぼくのおもちゃ
冬になったら手編みだね。
その昔、恋人のためにマフラーを編んだことがある、
頬にやさしいもふもふの太い毛糸の長いマフラー。
その昔、恋人のためにマフラーを編んだことがある、
頬にやさしいもふもふの太い毛糸の長いマフラー。
ずっと渡す機会がなくてしまったままだったけど、
ひょんなことから送る機会に恵まれた。
ウン十年ぶりにぼくのマフラーは恋人の元に届いた。
お互い結婚しているし、昔の恋心は封印したままに。
ちいさなドラマをいくつ持っているか
どれだけ大事にしてきたか
そのへんに宝物が集約されていそうだね。
みんなが持ってるけど
気づかないものかもな。
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