水産生物部  [山形県立加茂水産高等学校]

水産生物部では様々な生物の
採集、観察、研究を行っています!

そんなめちゃめちゃたのしい活動の一部をご紹介!!

キタノスジエビの親と子

2021年09月25日 18時21分44秒 | Weblog
これまで下池のスジエビに興味があり密かに飼育してきました。
これが格好いい❗️
ところが、川にいるスジエビは一回り大きくなり、より格好いいと思っていました。
なぜ大きくなるのか?
ヤマメ理論で海に降るとサクラマスになるように、海に降ると大きくなるんだろうと思っていました。

生息している川は、決まってウキゴリが生息できる流れが緩い場所でした。
これはウキゴリ類研究で採集してきた経験が生きています。

それが実は最近になって新種となり、キタノスジエビという和名がついていました。
別物でした。納得です。

春に孵化したものを飼育してみました。
スジエビは淡水で簡単に稚エビまで育てることに成功していますが、キタノスジエビは孵化後すぐに死にはじめました。
そこで海水に変えてみたところ、結構な数が生きてくれました。

スジエビは記憶が少し飛んでいますが、1ヶ月もあればゾエア(幼生の呼び名)から稚エビになっていたはずが、それよりも長いゾエア期を経て稚エビとなりました。

自然界では淡水域で採取されますが、水槽内では海水そのままで大ききなりました。海水だけでいけています。
川にのぼる意味ってないのかもしれません。

それが、写真の小さいやつです。大きいのは2年目の親です。

生き物は奥が深い。

by顧問



最新の画像もっと見る

コメントを投稿