水産生物部  [山形県立加茂水産高等学校]

水産生物部では様々な生物の
採集、観察、研究を行っています!

そんなめちゃめちゃたのしい活動の一部をご紹介!!

ストロンチウムと耳石

2010年05月11日 16時36分01秒 | Weblog
 つづき・・・

 以前つづくで終わったストロンチウム。


 魚類の耳石に含まれるストロンチウム量を調べると、その魚が海にいたのか、川にいたの

かわかるそうです。


 耳石は、目の後ろにある聴覚と平衡感覚を司るもので、小さなカルシウムの塊(石のよう

なもの)です。


 日齢や年齢査定をおこなうのに有効で、断面が木の年輪と同じで、カルシウムが日々蓄積

されています。


 そして、ストロンチウムは淡水と海水では含まれている量が違い、海水は淡水の100倍

だそうです。


 そのストロンチウムが耳石に残るそうです。さらに、年輪状の耳石ですから、いつからい

つまで海にいて、淡水にいたかもわかるそうです。


 「じゃー、大山の湖沼に棲息するウキゴリが陸封の可能性を、ストロンチウム量で証明し

てみよう」となりました。

 県内に棲息するウキゴリの陸封個体は知られていません。


 そこで、山形県工業技術センターさんに測定器と技術があるということで、測定をお願い

してみました。

 そして、大変ありがたくご協力していただきました。


 測定器名は「EPMA」

 特殊な機械を前に、担当の方より原理等を親切に説明していただきました。

 そして、技術提供。

 非常に貴重な時間をありがとうございました。


 結果は、耳石の測定が始めてだったことと、事前準備が必要だったこともあり、再測定と

なりました。


なによりも、大変勉強になりました。


 次回は夏休みの8月です。