知らないタイを歩いてみたい!

タイの地方を紹介する。関心のある方の集まり。写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ホームステイ (11)お別れ

2021-02-19 06:40:34 | シーサケット
最後にお昼ご飯を兼ねてHさんが働くラチャパット大学及び彼女らの高校、その周辺の食堂を回ってみた。

お世話になったシーサケットの皆さんと記念撮影を撮り、午後のバンコク行きのエアコンバスに乗ってシーサケットを後にした。

そこに暮らす人々の心の郷愁のコスモスは何であるのか、外来者を迎え入れる最高の持てなしはどうあるべきか、バンコクなどでは表面的には見えない基層の文化を垣間見る貴重なホームステイの旅だった。2014年11月



ホームステイ (10)クメール遺跡とタイ仏教寺院の共存寺

2021-02-17 07:42:56 | シーサケット
Prasat Hin Wat Sra Kamphaeng Yaiはホームステイ先からシーサケット市内へ向かう途中にあった。

クメール遺跡の上に仏教が覆いかぶさったようなものだが、ここは遺跡が聖地として境内の中庭に大切に野外博物館のように保存されていた。少し離れたところにサ。カンペン・ノイというのもある。ここはヒンズーのシバ神をあがめるために11世紀に造られたという。この遺跡を囲んで仏教寺院はうまく融合して共存している。
おったまげた。この大きさ。
なんでも大きければいいのだろうか?いやいや仏教関係の建造物だけが大きいのではない。クメール遺跡としては、シーサケットでは最も広く保存状態も最高のようだ。
 煉瓦と砂岩の岩で台座とされる卒塔婆が中心に3つある。10世紀ごろの作といわれている。13世紀に上座部仏教として改修、改宗された。
このヒンズーと仏教の共存こそがタイ人の合理主義、融通性、包括精神、ありはマイペンライ精神と言えないだろうか?お隣ラオスの南にあるワットプーもこの精神で過去現在未来へ生き続ける結果になるのだ。

このサ・カンペン・ヤイはピーマイやパノム・ルンなどイサーンにある、いやタイ全土の中でも補修も行き届き見ごたえのあるクメール遺跡だった。
蘭の花や沙羅双樹の花が美しく咲いていた。
シーサケットでの観光時間は誠に限られた中であったが、人々が信仰している対象を二つ伺うことができた。そして彼女らを見ているとこうした遺跡は古い学問対象ではなく、今を生きる、そして興味を持って生かし続けるものであることがよく理解できた。

 そして、シーサケットだけでも10カ所はこうしたポイントがあることも分かった。また、時間があればゆっくりと回ってみたいと思った。









 





ホームステイ (9)お別れ

2021-02-16 06:08:46 | シーサケット
家族を中心に。

ラーシーサライ郡バーン・ドウデン90(ムー9)での一泊二日の貴重な生活体験の機会が終わろうとしている。イサーンの人々が自分のライフサイクルでどのような場所やどのような行為や、どのような意識を持っているのかを垣間見させていただく機会だった。本や写真の紹介ではまったく伝わらない赤子から老人まで共有する空気を空間を感じ取る素晴らしい機会だった。
ここではメナーム・コン、メーナーム・ムン、そしてメーナムワンシオの河川が人々の富をもたらし外界との接点となるいにしえからの文明の糸口であったことが分かる。

村によっては、コム語(コムの碑文がある)や、ユーム語、ユアン語、クメール語、そしてスゥイ語(アンタラックスパンランフシ郡)ユー族のバンファイも有名であるが、このあたりの詳細は今後にまかそう。




ホームステイ (8)村の原風景

2021-02-14 05:29:35 | シーサケット
 朝、オンドリの鳴き声がおぼろげに聞こえて「ああ、田舎に来てるなあ」という懐かしさに目が覚める。村を歩きたい。特にもう一度昨日の桃源郷のワンシオ川の情景を見てみたいと思った。

世話をしてくれた3人とHさんとで家を出て川へ向かう。
午前5時45分
家を出て朝の静寂な道を歩く。すがすがしい何ものでもない。
朝霧の中道で鶏が朝をついばんでいる。長閑なもんだ。
機織り機が軒下で物干し代わりになっている。
なんと朝露がおりている。
10分ほどでワンシオ川が見えてきた。東側から朝陽が登りつつある。
やはり川、水、夕日、朝陽は絶好のコスモスを生み出してくれる。このデア、ウムイム、クワンを見ていると都会の娘のように自撮りをしたり手持ちぶたさになったりはしない。自分たちが育った川や野や田など自然の中でどういう風に遊んだのか、記憶や所作がしっかりとDNAに組み込まれている。そして外来者の我々にその豊かさを共有しようとしてくれる。
こんな事をして遊んだのだろう。

養殖場へ餌をやりに行く漁師が舟を走らせる。
記念に写真を。昨日会ったのにすっかり打ち解けて娘のように感じる。
帰る途中で釜を作って何やら火を燃やしている村人に出会った。
塩を精製しているのかと思ったが堅炭造りの用だった。

<牛の世話をする娘>
なにか普通の光景なのだろうが記憶に残ったのはこの瞬間であった。娘が朝早くから牛を野に放つために向こうからやって来たのだ。農業を営む娘なのか、たまたま親の手伝いをしている娘なのか?組み込まれたイサーンの暮らしの中での自然な光景としたら極めて新鮮な発見と映った。







ホームステイ (7) 村の家内産業

2021-02-13 05:49:22 | シーサケット
<村の家内産業>
ムー9の77の方の表札である。
村人が蚕の繭を紡いでいる。黄金色の蚕を蒸した後、糸にしていく。主に主婦の家内産業である。イサーンでは「マットミーシルク」と呼ばれ、有名な絹糸である。この作業が終わると機織り機で手織りの布を織っていくようだ。
玄関先にはコンクリートで出来た井戸のようなものがある。なんだろう?
中をのぞくとこんな感じ。
中にはバッタかコオロギのような虫がうろうろと餌をはんでいる。

イサーンの蚕については

さて、以前からイサーンでは、虫食は身近な存在だと聞いていた。
海から遠いイサーンでは貴重な動物たんぱく源になる。
これまでもバンコクの屋台やイサーン料理店では
よくバッタの飴煮とか唐揚げのようなものを見たことがある。
最近は食用と言うより手軽なスナック菓子といったものもスーパーやコンビニで見たことがある。
どんな虫があるのだろう?もちろんカイコ他にタガメ、コオロギ、バッタ等々色々のようだ。
でも、バッタは天然ものがほとんどで、殺虫剤で獲るそうで、
人間には大丈夫かいな?食あたりに注意。
茹でカイコはそのままでもいけますが、少し炒ってお好みで味。

Globe+ってな記事もある。
「FAOの報告書「食用昆虫~食料・飼料安全保障の将来展望」は、人口増への危惧を背景にして、昆虫の優位性を指摘する。例えば、牛肉1キロを生産するのに8キロの飼料が必要なのに対し、昆虫は2キロで済むといった飼料変換率の高さ。養殖に必要な水や土地が少なくて済む、温室効果ガス放出量が少ない、たんぱく質のほかに必須アミノ酸、鉄や亜鉛などの微量栄養素が含まれている、土地を持たない人にも採取や養殖が可能──といった点だ。」

その意味では、タイの東北部は、バイオの最先端を走っているということか?

ビジネスとして食用昆虫の養殖がさかんなのようだ。