初めに
とにかく、コロナあけから、2年目、幾度となく、いろんな理由をつけて、タイを訪れてきたが、文章にまとめて残すような時間も気分もなかなかなかったが、今回は、まったくの一人旅だ。旅人には出会う人々の心が残る。多くの「心地よい」印象をもつことができた旅だったので、振り返ってみたい。
結婚式
一人旅、結婚式が二つ、卒業式参加が1つ。義理を果たしたいための旅であった。となれば、ようし、この歳になっても、普段と変わったコースで行けないものか?願わくば安くあがるような旅にできないか?そんな思いから、数カ月前からチケットを探してみた。結婚式、S先生の長女の晴れの儀。昨年、12月に次女の結婚式がチェンマイであり、参加している。次女は来たが、長女はいけない、とは言えない義理の話。そして、長い付き合いのアユタヤの義理娘の結婚式や10月に口約束をしてしまったバンコクでの卒業式。
出発
友人、知人は19日の結婚式に合せて、大阪~チェンマイの直行便で11月17日に出発済み。私もとにかく19日の結婚式に間に合うようにチェンマイに着かねばならない。同じく17日 15:30関空発でハノイ飛ぶことに。ハノイには19:25着。いくらのチケットなの?24,341円。安い?高い?まずまず?ヴェトジェットである。なにか乗務員のコスチュームややる気も好感が持てる。カウンターは7キロの手荷物無事通過。ところが、チェックインの関空の国際線の列は完全に機能してない程、人が満杯だ!ぐるぐる蛇行状にくねってえらい苦労している。
出発ロビーの恩恵
一旦、出国手続きを終えればあとはボーディングタイムが来るまではうれしい時間だ。とはいえ、セブンイレブンが空いていればの話だが。今回は、通路から並ぶ列も、二十人も満たないほどに空いていた。レジへ行く列に並びながらお土産を掴んだり、お昼の弁当、アルコールを掴んだりしてレジで精算。多少の荷物の重量も気にしない、瓶であっても機内へ持って入れる。現地について知り合いと路地の屋台でお土産と称してこの日本酒や焼酎を飲み交わすこともできる。お土産のお菓子も封を切ってその場で食べ合うこともできる。この30分くらいの出発ロビーでのゆとりは飛び立つものへ小さな至福をもたらしてくれる。
おっとハノイかよ!
ヴェトジェットの機上の旅人となった私は、ビールの一缶で心地よい眠り状態になった。バンコクより1時間以上も短いのだから、その分は楽だ。
5時間そこそこでベトナムの首都ハノイに着いた。以前、トランジットで立ち寄ったことはあるが、ハノイに入国するのははじめてだ!数か月前のホーチンミンと同じ街なのだろうか?あんな街には高齢者の外国人は行くところではない、と判断した。
ふと気づいた。私はチェンマイに行くために、ここに立ち寄ったのだ。ハノイが見たかったのではない。出来れば、チェンマイ行きの便にのるためにこの空港で腰を落ち着けて待つことにしようと考えていたのだ。チェンマイ行きのチケットはなんと8,558円!お得感満点!このことで頭がのぼせていたのだ。時間をないがしろにしていたのだ。つまり、チェンマイ行きハノイ発は翌日の15時20分であることを十分自覚しなかったのだ。ハノイに20時間いる、ということを今、初めて自覚したのだ!そうだ、ハノイと付き合わねばならないのだ。