知らないタイを歩いてみたい!

タイの地方を紹介する。関心のある方の集まり。写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ブンガーン~最後の秘境(3)

2020-07-07 15:16:03 | ブンガーン
さて、ブンガーンの観光、いろいろ訪れるところはあるのだが、なんだかあと一か所か。
次はけっこう有名なプートックへ。
プー=山 トック=孤立した(イサーン語)


こちらの方がポピュラーな観光地のようだ。
なぜか?タイ人にとってはありがたいお寺があっていわれある聖地を詣でれば御利益があると思っているから人もがらっとかわって多い。いわゆるメリット(ご利益)があるという訳だ。


車で麓まで。タイ人観光客がいっぱい。どこから来てるの?当然、車で来ている。プレートナンバーを読んでみる。
  サムっとプラカン、トラン、ノンボラ、ウドムタニ、バンコク
全国各地から押し寄せている。日曜日なのだろう。家族連れが多い。こどもを抱いてきているもの、ややお年寄りの手をひく人。

タイ人の観光地、中国人やファランがだれ一人いないのが最高だ!
これがプートック山の入り口


アピチャートは昔の交通事故でやや足を引きずっており、またウッドボールの試合に
響くので登らない、という。

入り口の注意書きは「お寺としてのマナーが書かれている。
◎服装は注意(肌を出すようなものは禁止)
◎あまりわいわい騒がない、といったような内容
まあ、岩山全体がお寺であって遊園地やパークではないということか。
お寺であっても拝観料とかいじましく取るどっかのお寺と違い入場料は無いのはありがたい。

案内図をよーく見ると茶、カーキ色、濃茶、赤茶、茶、きつね色、カーキ色の7色で台地がデザインされている。
つまり7層、または7階の台地が重なっていることになる。このお寺は7重の塔ともいえる。岩だけだが。

降りてくる人は疲れ気味。こんな板の階段がしばらく続く。アート君たち、ぼくちゃんをほっといて行きたがるんだ!

私はあまり後先を考えずにここまで来たのだから、一歩一歩一段一段階段を昇り、疲れたら休めばいい、と言い聞かせて登る。

多くのタイ人に降りてくる時に出会う。できるだけ笑顔で昇る。相手は「スッスー」と励ましてくれる。

「頂上はもうすぐだよ」「頂上はすばらしく、気持ちいいよ」と励ましてくれる。極めてポジティブなタイ人。
「とてもきれいな景色が見れるよ」と。すれ違うタイ人たちが励ましてくれる。
私はアート君の私に合ったペースで案内してくれるのに2,3歩あとからついていく。
着実の数千の階段をぐるぐる上り詰めた。下を見るとこんな感じ。石でできた階段
ありがたいのは大きな板の手すりがある事だ。でも、アート君らは若い、どんどん上に消えていく。「待ってくれよ!」
ところでこんな岩肌に誰が回廊を作ったのか?
踏み板が捲れて上を向いている(おそろしや!)
ゆっくりとこの曲芸師の造った回廊を写真を撮りながら登る。

こんな感じだ。
とにかく脳裏に浮かぶ!
支え棒を誰が取り付けたのか?岩をだれが削ったのか?何を考えて作ったのか?
いや何が人をこうのように動かしたのか?どうしても子供を連れて行かねばならない理由があるのか?登るのを目撃しなかったが下るのは左腕で抱えているお父さん。もつらいもんだ!

あれれ、踏み板がめくれている!危ない!南畝堂でも!


岩にちょっとしたくぼみを作ればすぐに仏像を飾る。

立ち止まって手を合わせるほど余裕はないのだが。

何段目まで来たのか知らないがこの先には小さな岩のサーラがあった。
岩のサーラの上に小岩が二つのせてある。草屋根に見えるのが不思議だ。
途中にお坊さんたちとすれ違う。瞑想するためらしい。





ブンガーン~最後の秘境(2)

2020-07-01 15:45:14 | ブンガーン
雨が降る。朝はどしゃぶりだ。

ホテルを出て10分ほど歩いてコンビニを見つけおにぎり、サンドイッチ、飲み物を買い、ホテルでアピチャートと朝食とする。


ブンg=沼   ガーン パーリ語で黒  黒い沼が多いところのようだ。


07:10ブンガーン学校へ
アートくんと合流するため行く。


出発だ。プー・シン・ヒン・サーム・ワン(3頭のくじら岩),通称、プー・シインへ向かう。プー・シインへは35キロほど走ったところにあるようだ。
途中に山の中に「アドベンチャー・ワールド」とか「ホーリスト観察地」などが目に入る。


また、途中で「象のエリア」という看板が目に入る。象もいるんだな!
さて、プー・シインの入り口、というかその麓に着くと、車を乗り換える。
山専属のピックアップトラックに乗り込む。*お金を支払っている所。


10人までがピックアップトラックに乗れる。3グループ9人で出発。1台が1200バーツらしい。我々は4人で300バーツ? のちほどネットをみると500バーツとなっているがトラック一台か?一人がか?

サムっトプラカンの姉弟、我々4人は荷台へ乗る。山道で竹のササが顔をひっぱたく。
途中、10分ほどでプラシインとか呼ばれる岩の所で記念写真。
この岩をプラシンと呼ぶので「プー」山、「シン」獅子となるのだろうか?
右の岩が確かに獅子に見える。左は何でもないらしいので,私がシンハービールと言っておく。
ちょっと参加者4人で記念写真を。
思ったが、タイの人は単なる「くじら岩」だけではありがたがらないのでこうしたプラ・シンといった聖地をほしがるのだろう。

そこから道はさらに険しく急な坂道となる。
水たまりや急カーブ、でこぼこの泥道が続く。
荷台のどこかを掴んでいないと振り落とされる。
けつわれ、こしくだけ、タイ人は、お尻がなくなるという表現を使っているものもいる。

そして、下ってくる車なんだともすれ違う。帰りは下りる車が3~4台続く。そして向こうから来る。
竹のササが左に右に突き出ておりほほにあたりそうになる。上も下も注意が必要。
写真:横顔、サムットプラカンのお姉さん

また、10分ほどして「3頭のクジラ」と書いた看板があるところへ。ここが車では終点らしい。駐車場と展望台もあるようだ。

トラックを降りてガイドの指示に従ってそのクジラがあるとおぼしき方向へ歩いていく。この観光地は本当に「three whales] という名が正式なようだ。

すると急に茂みがなくなり岩と空との世界に入る! 雨のあとで岩の上は滑りそう!大丈夫かな?落ちないかな?よく考えれば危険極まりない。雨天時の屋根瓦をあるいているような錯覚だ!
こんな感じ!誰かが資本を使って創造したアミューズメントではない。大自然の賜りものだ。   大自然の空間がわーーと広がる。
自然はこんなもってこいの赤茶けたくじら岩をこの世によくぞ造ったモノだ!神業だ! ブンガーン万歳!
そしてさらに素晴らしいことはまだ人の手が付けられていないことだ!


父クジラ、母クジラ、子のクジラの背中だ。ラテライトの岩と言うのだろうか?とにかく先端まで歩く!人が前進するのを見ると血が曳くように恐怖感がでるのに、自分が調整しながら先端へ近づくのはまあ、運動神経さえ、なんて舐めている。
で、だれかが
「危ない」と叫ぶ。叫んだ人は先端に向かう、「危ない」アンタラーイ!
お互いが「危ない」合戦となる。
おっとっと、よろける!危ない。わざとだが。

岩下を覗く。何百メーターもある絶壁。下は森、森。畑、池小さく見える大パノラマだ。
遠くに蛇行したメコンも光っている。
まさしく、ここはインスター映えのスポットだ。それほど知られてないのがいい。
しかも、良くできてるなあ、と思うのは父の岩、母の岩、子どもの岩の3つが大型ソーセージのように並列に並んでいることだ。

(上から見たところ、うまいこと言ったものだ)

父岩にいる我々をドライバーのおっちゃんが母の岩へ素早く行って我々の写真を撮ってくれる。

タイ人のおばちゃんたちも岩の上に座ったりしてポーズを取って写真を撮っている。
恐ろしい場所だ。でも、タイでは何の規制もなくどんどん前に行かせてくれてサービス網を拡げる。サービス過剰ではないのか?人命軽視の思想
こんなん危険でしょう?

ガイドにたっぷりと証拠写真を撮ってもらい、もう一度岩の入り口に戻って少し左に分け入った竹藪のトンネルに入り抜けると母くじら。
ここから先ほどいた父クジラを見るということに。
いずれにしても岩から岩へ猿飛佐助、壮大な上にスリルがある。
「すべるな」という注意板があるが、ロープも防御柵もなく放置してある背中の岩。
日本なら入場禁止か防禦柵が厳重に作ってあるだろう。
自由にキャキャ、座って天に自撮り棒をあげてポーズを取り何枚もシャッターを押している。

充分、ボリュームあふれるスポットだ。大満足だった。足がよろけるものは行かない方がいい。

帰路に別ルートから奇岩のところで写真撮影をした。
引っ付きそうで引っ付けない?でもちょっとだけ引っ付いている!
いや、少し歩けば
こんなに離れているのだ。でもこの岩なってよばれていたのか、ただ見学するのみだった。
岩が転げないようにつっかい棒がしてあるのか?それとも何かの信仰パターンなのか?
この岩の裏からでも結構な見晴らしが目を楽しませてくれる。メイン観光の付録か副産物かB面といった扱いだが。
野生の花だが、くちなしの花。
では、プー・シンインとはお別れだ。