運命と出会う瞬間

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ウニヒピリ 二つのホ・オポノポノ

2010年06月02日 01時39分52秒 | Weblog
最近、はからずも二つのホ・オポノポノのワークの体験をした。
両方とも二日間のものだった。
ひとつは、N・Y在住の或る博士の提唱する、記憶を消してクリーニングしてゼロに戻ることが光だというホ・オポノポノ。
こちらはちょっとしたブームでもあり、ワークは都内の一流ホテルで2000人以上も集まった。グッズとかもいろいろあって、博士は来場者の間を歩き回り、質問に、ただひたすら、クリーニング!とだけおっしゃりながらブルーのビンから水を飲む。笑うとお茶目な可愛いお顔になり、ダライ・ラマの笑ったときのお顔なんかも思い出す。
新たに加わってきたクリーニングに効果があるもののリストには、M&Mチョコやポップコーン、ゼリービーンズなんかも奨励されていて、なんともアメリカチック。
博士の最新刊本『ウニヒピリ』の担当編集者さんから「あなたががんばって自分の記憶を消すように」というメッセージつきで参加したのだけれど、ご自身は一方的にすべてを相手のせいにして強引に離縁をすることで結婚生活への不満を解決しようとしているので、「それは、この本に書いてある内容と異なる解決法では?」と質問したところ、「何が問題ですか?博士も離婚経験者です」との答えをもらった。

そうか・・・古代ハワイでは、本来は家族の問題解決や癒しのためのものであるホ・オポノポノだったはずだから、これは確かに、別のもの、現代の新しいホ・オポノポノなのだった。

もうひとつのホ・オポノポノはハワイ島在住の男性クムによるワーク。
生きることすべてがフラでありホ・オポノポノであり、自然や生命とつながるということで一貫されている。なにがあろうとも自分の中の光enlightをいつも静かに見つめ立ち還りすべてをアロハで包めるよう・・・明け方の山道を急ぎ足で歩く一行を、「懐中電灯を消して、もっと静かに五感で感じなさい、ゆっくり歩きなさい・」と言いながら薄い布一枚でも平気そうに寒い雨の中で山に向かい合い座って瞑想をするクム。

森と山に向かってチャントを唱えて、一人ひとりが自分の木を見つけられるよう願って、目隠しをして、自分と呼び合った木にたどり着いた。その感想を、話したい気持ちになった人だけ話せばいいと輪になってシェアをするとき、通訳は要らない、心で話せば心が感じるから、そう言って、本当に、感謝や気づきや感激を述べる人の顔を見ながら目をウルウルさせている

どっちがどっちということはない。
ルーツ同じ古代ハワイからのものであってもずいぶん違う二つを体験して、いろいろ考えた。
消すこと、忘れることが究極の癒ししであることも真実。
そしてまた、逆に、思いを寄せ、心に置くことで生命を持つものがあるということも真実。

ただ、私なんかはすぐ、誰かの悲しみとかを感じるとつい、勝手にそのぶんまでシンパシーしてしまい泣けてしまう。
ただただ、その人の肩を抱きたくなってしまう。。。これは父性と母性の違いなのかもしれない。
そういえば、ハワイ島のクムの方は、凛々しいけれど男性を感じさせない。「おばさん」っぽい(笑)って親しみを込めてみんな言っているっけ。

母性も父性も両方あったほうがいい、男性性と女性性とのバランスが大事だ。