運命と出会う瞬間

映画・小説・音楽・・なんでもありの気ままな感想

真珠のつくり方 オノデラユキ展 そして・・・

2010年08月08日 10時26分46秒 | Weblog
写真美術館での待ち時間で、オノデラユキ展を観た。

・・・すんばらしかった!
いろんなスタイルでの顔なしの写真たちの、その、顔なしの身体だったり、そこを使っただろう家具や椅子だったり、シルエットだったりのほうが、よほど、その個性と存在ともっている空気をくっきりと浮かび上がらせている。

人とは、エネルギーの集約なんだってあらためてわかった。

青空を背景の古着には、着ていた子供や女性のエネルギーがある。

真珠のつくりかた、という、お月様が浮かびあがったような、モノクロ写真はビー玉を使って.

夜の中に浮かぶ、窓の明りと家のシルエット。

行方不明になった旅行者が行ったにちがいないと彼女が考えた、地球の裏側の土地の草むら。

ぼおっと、あるいは、懐かしく遠く、撮られた被写体たちが生きている。

私は、今度生まれたら、白熊の隣にあるシルエットみたいな女性になりたい。


そう、本気で願った、素敵な、交流。

奇しくも、今日は、星野道夫の命日だ。

ミチオもあんなふうに、光る粒子になって、ときには形に集まり、熊と踊ったりしているのだろうか。


合掌。