皆様おはようございます。
今日はイベントでお出しした料理の二つ目、「大根の葉と大豆の炒め煮」です。
今回のイベントの依頼の理由の一つに、
たべられるのに大根のや人参の葉を捨てて行ってしまうのでもったいない。食べ方を提案してほしい。
というお話がありました。
その試作のなかで、ニンジンの葉の料理も作っていましたが、ひょっこり作ったこちらの方が味も良い点とすぐできる点、こちらの理由から採用しました。
モデルは新潟の「煮菜」。
同じ名前の料理は他の地方にもありますが、
新潟の山間部では体菜という野菜を塩漬けにしたものを、都度塩抜きしてこの料理に使ったものが昔からの定番のようです。
ただ、家庭によって、その日の具材によっていろいろのようです。
今回はある大根の葉を洗っているお母さんにインタビューしたところ、「これは煮菜にする!!」
と教えてもらったのが脳裏に焼き付いていて、大根の葉で作りました。
さて、煮菜の具材としては、うち豆という地域の食材が東京ではあまり手に入りません。
そこで、どこでも売っている大豆を煮てパックされているものなどを代わりに使ってみました。
これが下処理されていますから、パッと作れる優秀な時短レシピになりました。
作り方(3,4人分)
材料:大根の葉 約200g
さつま揚げ 2枚(50g)
大豆水煮 1パック(150g)
出汁の素 少々 (2g)
しょうゆ 大さじ 1
みりん 大さじ 1
水 100cc
① 大根の葉を洗い、2分ほど沸騰したお湯で下ゆでする。
ざるにあけた後ボウルで水にさらす。その後水気を絞り、3cmの長さに切る。
② 油をフライパンに熱し、3cm位のひょうしき切りにしたさつま揚げを軽く炒める。
③ 大根の葉を加えて、しんなりと熱が回るまで炒める。
④ 大豆水煮を加え、いくらか火が入るまで炒める。
⑤ 出汁の素を溶いた水100ccを加え、しょうゆ、みりんを加える。
水気が飛んで汁が少し残る位まで炒める。
以上です。
実演では出汁は天然だしを使用しました。
また、質問にあったのですが、最初に大根の葉をゆがくのは、農園の野菜の場合は虫を取るため、そして調理の理由としては青臭さを取るためです。
実演でもご説明しましたが、作ってすぐよりも、粗熱が取れるころの方が味が入っておいしくいただけます。
この料理は、私の狙い通りに、「すぐできるのにとてもおいしい。」とご好評いただきました。
私は惣菜屋さんを目指しているので、うれしいというより、信じられないという気持ちと、なにより安心した気持ちでした。
一年間作ってきた味の方針が間違ってはいなかったのでしょう。
大根の葉は、畑で採れたものは柔らかくおいしいのですが、売っているもの等、物によっては固いもののばあいもあります。
そういった時は例えば葉と葉の軸を分け、軸は1cm位の小口切りにする、少し下ゆでを長めにするとまた違った感じで食べれるかなと思います。
大根は、栄養面でも優れているので、ぜひ捨てずに利用してみていただきたいです。
鮮度が落ちやすいので、私は収穫したら、茹でて冷凍します。
卵焼きに入れたり、結構使い勝手が良いですよ。
それでは皆様、今日も良い休日を。