にゃんこと黒ラブ

猫達と黒ラブラドール、チワックスとの生活、ラーメン探索、日常について語ります

らぁ麺『やまぐち 辣式』@東京都江東区東陽町

2020-01-24 16:39:00 | ラーメン探索

 東京ラーメン部門の百名店の一つである。昨年4月からこちらに職場を移して10ヶ月、5度目の訪問。

 この日もやまぐちの前にある和食屋でランチ取るつもりが、開店10分前珍しく誰もまだ並んでいないと目をやるとお店のガラスに醤油ラーメン始めましたの写真が。それに釣られて予定変更。いつから醤油らぁ麺登場したのか‥‥。

 この日の1番到着で11時半入店できた。Tokyo百名店のうち自分が一度でも食べたことのある店舗をサイトで数えてみたら28店舗あった。まだ30%しか行ってないと見るか、こんなに訪れていたかと見るかは人それぞれである。

 東京といえども広いから、山の手から向こうの西東京地区は滅多に行かない。百名店全てを食べてみようなんて思わない。自分の生活圏内で「身の丈」に合うレベルでラーメン探索できればいい。

 五軒に一軒くらいのミスチョイスがあっても構わない。五軒に一軒くらい大当たりがあれば、それも吹き飛ぶよろこびに変わる。










 これまでやまぐちでは、塩らぁ麺を2回、麻婆まぜそばを2回食べた。塩に関しては、少し物足りないと思うくらい上品で、独特の淡麗系である。

 仕上げでひと回しする油が他店にはない香味油で、この旨味は一体どんな材料を使っているか、このらぁ麺食べるだけではわからなかった。ひょっとすると中華料理からヒント得てるかもと‥‥。

 スープは塩も醤油も同じ寸胴からお玉で小さい鍋に3杯分ずつ温めてなおして作っていた。返しダレと香味油の違いが塩と醤油を分けている。
















 私的で勝手な予想であるが、この塩らぁ麺と醤油らぁめんでは、百名店には選ばれなかったのではないかと思う。とても美味しくリピートして食べたいらぁ麺だが、11席ある店内ではだいたい常に6〜8名くらいの方が麻婆まぜそばとライスをオーダーしている。

この麻婆まぜそばについては、以前の記事にしている。大きめのサイコロチャーシューがごろごろして、花椒(ホアジャン)の香りよく麻婆ダレが秀逸の出来である。他店に類のないオリジナリティと美味しさが評価されたのだと思う。









 しかし、塩も醤油も流行りの清湯系としては独創的な美味しい味出している。ここのスープの味は、いくら味わっても正体が見えない奥深さがある。そういう意味では、しつこくなく飽きのこない味なんだろうと思う。

私の味覚が間違いでなければ、このスープには美味しいほのかな酸っぱさがある。この旨味は魚介系の節では出せない。動物系でもない。トップランクの清湯系とは一線を画している何かを独特な旨味成分として使っている。これが企業秘密となる部分なのだろう。









 
 素直に美味しかった。
ご馳走さまでした。このお店とは長い付き合いになると思う。またふらっと来て行列なければ食べに来ます。




 

麺処『羽鳥』@東京都荒川区西日暮里

2020-01-23 19:02:00 | ラーメン探索

 東京の荒川区は下町でもこじんまりとした街並みという印象がある。足立区、台東区に囲まれた地域で、電車では意外と通過する街だった。

日暮里もこの10数年で開発が進み、舎人ライナー(モノレール)の開業も相まって足立区からの人の流れができた。日暮里駅から文京区の千駄木、駒込あたりは歩いてもそんなに長い距離ではない。谷中銀座に行く時はここから歩いてすぐ行ける。













 アルコールは瓶ビールしかなかったので休日という事もありオーダーしてしまった。久しぶりのスーパードライは冷えていてキリリといい喉越しだった。ワンタンは別皿で酢醤油にラー油でいただく。肉のボリュームあり美味しかった。













 このお店には、4種類のラーメンを置いていた。生姜、醤油、塩、味噌と。何がイチオシ、お店推しのラーメンなんだろう?

とりあえず、食券自販機の上から始まりのボタンが生姜ラーメンだったからそれにしてみた。

あれ?麺をリフトしても湯気が立たない。麺を食べてもスープ飲んでもぬるい。これはこの季節、致命的なラーメンだ。麺も伸びている。

厨房と接客を若い夫婦に見える2人だけでこなしている。お店の雰囲気や接客は悪くないが、熱いはずの基本中の基本ができていなくては味以前の問題である。

せっかくビールと熱々のワンタンをいただけたのにラーメンが台無しになってしまった。少し粗めに擦った生姜は苦みやアクを取り除いて沢山盛られていた。それでも生姜の強さで、ベースの醤油出汁スープが負けてしまい出汁の味がわからなくなる。

私も生姜は大好きな食材であるが、それはメインを引き立てるスパイスみたいな存在だと思う。決してメインの味にはならないものだと思うのだけれど‥‥。










 ご馳走さまでした。
なんだかんだ言いながらもお腹が空いていたから完食。初訪問のお店ではこういうこともある。自分の好みに合ったラーメンを探せばいい。その過程を楽しんでいるのだから損をしたとか後悔は全くない。





黒ラブなな散歩(夕陽に映える)

2020-01-22 17:30:00 | 黒ラブなな

 昨年7月からなな散歩に毎日2回(休日は3回)欠かすことなく行くようになって、自分の生活のルーティンが健康的に定まってきた。

当初は心配していたが、毎日、平日・休日に関わらず(疲れているなしに関わらず)、雨の日でもカッパを着て連れて行く。私の家事の大事な一部になっている。

自分の事であればこれほど根気よく続かなかっただろう。『誰かに尽くす」とか「誰かのため」というマインドセットにならないとこういう仕事にはうまく集中したり継続できないのかも知れない。

自分のためだけだと今ひとつやる気が起こらない。友人に父親の介護をしているとき、料理が好きになった男がいる。それまで料理なんかほとんど作ったことがなかったのだけれど、父がなぜか彼の作る料理を「美味しい美味しい」といって食べてくれるので嬉しくなって、料理本を買い、毎日新しい料理に挑戦してるうちに、すっかり料理好きになってしまった。

でも、父親が亡くなったとたんに料理を作る意欲がパタリとなくなってしまったそうである。自分自身のためには凝った料理を作る気がしないのだと言っていた。その気持ちはよくわかる。













 家事というのは、本質的には、身内(他人)の身体を配慮する技術なのだと思う。

清潔な部屋の、乾いた布団に寝かせ、着心地のよい服を着せて、栄養のある美味しい食事を食べさせる。どれも他者の身体が経験する生理的な快適さを想像的に先取りする能力を要求する。具体的な技術以上に、その想像力が大切なのだと思う。

なな散歩は、第二の子育てみたいな事であり、ななが生理的によろこぶ姿見るのがとても楽しい。自分の住む地域の再発見もある。話をしたことのなかったご近所さんとのコミニュケーションにも役立っている。

まさかこの歳でこんなに毎日歩くことになろうとは、ななが望外のよろこびと発見を与えてくれた。夕陽に映えるななの姿は美しかった。




亀戸煮干中華蕎麦『つきひ』@東京都江東区亀戸

2020-01-21 14:42:00 | ラーメン探索

 亀戸という街は実に雑多な下町で、立ち飲みのお店、ホルモン焼肉、中華屋と北口エリアは午後から動き出し深夜まで。路地裏には、ニューハーフのお店とか、ちょっとよくわからないお店が軒を連ねる。

亀戸天神は昔から有名でこの季節、たくさんの受験生が訪れて絵馬を掛けてゆく。学問の神様と称して菅原道真は、湯島天神に祀られていると思うがここ亀戸天神も祀られているらしい。

最近スポーツの神様と称して亀戸の香取神社に日本のトップアスリート選手がお参りに来るらしい。その交差点向かいに鍋、懐石料理の「升本」がある。

ここの亀戸大根を使ったあさり鍋は絶品で、寒い季節何度もいただいた。下町の会席料理だからそれほど敷居や料金が高くない。くず餅の「船橋屋」本店もある。









 なんだか怪しい飲み屋街「亀戸横丁」内の1番奥にある。オープンしてまだ数年のお店だ。煮干しを売りにしている。
















 昨年4月に初訪問した時は、たしか特濃煮干しラーメンをオーダーしたから、今回はノーマル中華そばで。ノーマルでも十分煮干しが濃く出ている。スープ量が半端なく少ない。

前回の特濃中華そばを探したらあったのでアップすると





 なんて表現したらよいのだろう、このスープの色は。煮干し臭さがストレートにガツンとくる。名前の通り濃厚な煮干しスープだった。新小岩にある一燈グループの煮干し一燈のスープに似ている。

どちらも玉ねぎのみじん切りが結構入っている。これは煮干しの魚臭さを消す効果あると思う。大盛りがないので、和え玉を追加オーダーする。









 和え玉はかき混ぜてそのままでも味がついているから十分美味しくいただける。この麺を残りスープにつけ麺と同様に食べてみるとそれがなかなかいける。

スープは少ないかわりに塩気が強めに効いているから、つけ麺スープみたいな感覚だ。言われないとやりそうもない不思議な食べ方かも知れない。










 ご馳走さまでした。
ここのスープを煮干し出汁で薄めて塩分低めにしてなみなみと注いだ中華そばが煮干しラーメンの理想系だ。繁盛店のスープ少なくなる説はけっこう正しいと思う。




日本橋麺処『こはる』@東京都中央区日本橋

2020-01-19 15:09:00 | ラーメン探索

 センター試験2日目か、昨日は天気予報がかなり外れた。朝方から午前中で雪混じりのみぞれが上がるはずの予報が、夜遅くまでダラダラと降った。暖冬だっただけにとても寒く感じた。

これくらい寒い日が少し続かないと冬らしくない。そして、2月から3月にかけて三寒四温を繰り返して春の息吹を待つ。日本の季節はほんとうに上手くできている。

平日の金曜日、またしてもお昼に時間が取れたので、東西線で日本橋まで足を伸ばす。昨年12月に再訪しようとした「こはる」が1月からリニューアルオープン。

経営者は変わっていない?
作り手(店主)が変わった?
まあ、よくわからないが以前からとても美味しいラーメンで繁盛していたから、今回は塩にチャレンジ。










 前はカレーライスは置いてなかったような‥‥。どうやら店主は元カレー職人だった方みたいだ。ワンコインは魅力的だが、ここは迷わずラーメンを選択。ラーメンメニューは以前とあまり変わらないような気がする。













 前回は醤油をいただいた。前も純和風の清湯系であっが、今回も塩は実に繊細な和風を感じさせる上品な味わいであった。

スープは鶏をメインに昆布、貝柱など、節系の魚介は抑えめにたぶん香味野菜を上手く使っている。塩もまろやかな角のないミネラル豊富なものを使用してるのだろう。

麺が実に小気味のいいかた細麺で美味しい。具も薄口のいい仕事してある。麺大盛りがないから替え玉を追加オーダー。













 いや〜、素晴らしい塩らーめんでした。私の塩らーめん経験値ではトップクラスのおいしさ。東陽町らぁ麺やまぐち辣式の塩らーめんより美味しくいただけた。

どこかのラーメンブログにこのお店が、神田らぁー麺悠(はるか)のセカンドブランド店だと書いてあった。もしそれがほんとうだとすると、悠の経営者がそのカレー職人を雇い仕込んでリニューアルオープンしたお店ということになる。

この何年か、東京では種類の異なるラーメンを、2号店、3号店という名目でお店の屋号は変えて、セカンドブランドだとかサードブランドなどと呼んでオープンさせる流行りがある。

セカンドブランドだなんて、なんか変な呼び方だな。そんなことはどうでもよくて、独立した美味しいお店であれば何の問題もない。春までに、悠の醤油ラーメンとここの醤油らーを食べ比べてみよう。

最後に、醤油と塩らーめんの替え玉は、豚骨ラーメンと異なり、麺だけだと明らかにスープ味が薄くなり異なってしまう。だから、他店では和え玉とか、返しタレを麺に絡ませている。こはるの替え玉もそんな工夫が欲しい。

最後の最後に、元カレー職人の店主であり、カレーを出しているのであれば、こはる純和風カレーらーめんなるものを食べてみたい。ダメかな‥‥。