にゃんこと黒ラブ

猫達と黒ラブラドール、チワックスとの生活、ラーメン探索、日常について語ります

麺『みつヰ』@東京都台東区浅草

2020-09-09 17:24:00 | ラーメン探索

 昨日、真夏の陽射し浴びながら仕事が早上がりできたので浅草のここに。浅草界隈では食べログ評価がずっと1位、私の評価も一致してる。

 ここのご主人は、ラーメン屋の前は和食の料理人だったのではと思わせるポイントがお店の節々、ラーメンの味にある。
















 雷門の前がホント空いている。浅草で1番密な場所であるはずが、コロナ禍で外国人がほとんどいない。以前は平日、休日問わず多国籍の人々で溢れ返った場所であったのに。

 人力車のお兄さん方が暇を持て余してお客に声かけしてる。浅草の街も飲食店初めサービス業はまだまだ大変な時期を脱していない。
















 エビスの冷えた瓶ビールをグラスでいただく。この暑さで渇いた喉にはたまりません。今回は生姜そば大盛りをオーダー。

 ここのラーメンは年間、醤油、塩、生姜の3つしかない。麺は細麺か、中太麺のどちらかを申告する。塩は細麺、醤油と生姜は中太麺が合う。

 余計なメニューがなくて、ラーメン一本で勝負していて、3つのどのラーメンを選択してもハズレがない。和食の繊細な仕事が隅々まで施されていてとても美味しい。

 蓮根が一本、太い支那竹みたいに入っている。ラーメンの具に手を施した蓮根が入っているのはここだけだろう。とても美味しかったです。ご馳走さまでした。


 







 ラーメンを食べたあと、あまりに暑かったのでスタバでクールダウン。昼の12時台のスタバがガラガラだなんて、コロナ前ではあり得なかった。雷門前からスカイツリーをパシャリ。陽射しが強いので凄く鮮明に撮れている。

 政府がGo to キャンペーンの一環として、トラベルの次はイートですか。やることに反対するわけではないが、消費者にも事業者側にもその概要がはっきりとわかるような仕組みと使用できる上限やら、事業者側と行政とのやり取り等、問題やトラブルが起きないようちゃんと整備点検重ねてから公表してもらいたい。





なな散歩(39)まだ暑い早朝

2020-09-08 17:21:00 | 黒ラブなな

 大きな台風のあとは必ず暑くなる。南の湿った熱い空気は、人知の想像を超える広大なエリアに渡り押し寄せてくる。

 9月にして全国各地で猛暑日か。でももう一息で、週末は30°を切るみたいだ。秋の気配を早く感じたいものだ。

 ななはもうすぐ1歳半で身体の成長も出来上がった感じする。すこぶる体調はいい。りりィの良きお姉さんとして仲よく遊んでくれる。

 朝早いのが苦手であったが、もう苦もなく6時前に起きることができるようになった。時折、目覚ましの数分前にピタッと目が覚める事がある。ななはいつもすでに起きて興奮して待っている。




















 8月より明らかに陽が昇るのが遅くなっている。朝の太陽の昇り方と夜の月の満ち欠けに自然と気が向くようになってきた。

 若いときから涼しくなってきた秋が一番好きな季節だ。食べ物が一層美味しくなり、1年のなかで一番頭が冴える。そんな秋が待ち遠しい。




あいみょんのアコースティックギター

2020-09-07 19:25:00 | 日常

 台風の影響だろうか、遠く離れた東京でもゲリラ雷雨の如く短時間に凄い雨だ。

 昨日御茶ノ水のギター屋に少し高価なアコギを見てきた。ここの店員さんは客を見る目がある。最初は泳がせて客の反応を観察して、購入する気のある客には、10分後くらいに軽く声をかけてくる。

 私くらいの年齢の世代は、若い時まさにアコギ全盛期だったから、歳を取って最後に高価なアコギ購入するオヤジが多いらしい。

 お店の奥の方や二階には、マーチンやギブソンなどの20から100万超えるアコギが丁寧に並べてある。30を超えるものは身分不相応だと思っているからほとんど見ない。

 どれくらいの予算でお求めかは聞いてこない。そういうストレートな商談は高価な楽器屋では馴染まない。どのような音のするアコギを求めているのか、こだわりのブランドや型番はあるのかなどを聞いてくる。

 一つ弾いてみませんか?とマーチンD28をチューニングし始める。私が密かに狙っているギターを見抜かれてるような反応だ。客に渡す前に店員自身が弾いて音を聴かせる。

 どうですか?いい音ですよねと憧れのマーチンを渡される。思わず、ピック貸してくださいと私もその気になってジャランとCコード、G、Dと8ビートリズムで鳴らす。

 もうそれだけで感激してしまう。今まで自分が手にしたアコギと音が違い過ぎる。ほんとうに何だこのクリアーな重厚感ある深い響きは!高音はシャープで低音はずしりと心地よく身体に響く。



















 あいみょんの使うギターを調べてみたらすぐ分かった。世の中のファンにはそういうことを知りたがりのコアなファンが沢山いるからそれに向けてちゃんと記事を書いてる人がいる。

 デビューしてから2017年までは意外にも、島村楽器のヒストリーで小さめのオシャレ感あるアコギを使用していたんだ。2018年ブレイクしてからは、やはり世界的にも有名なトップ2メーカー、マーチンとギブソンのアコギを使用している。

 あいみょんもこの2つのメーカーのギターを初めて手にして弾いた時には感動の驚きがあったのだろうな。即決した姿が目に浮かぶ。

 音の良さでは長い歴史あり間違えなく凄くいい音を出す。やはりそうか、私も人生最後のアコギはマーチンにしようと20年前からあたためている。退職金の一部から30くらい許してください。




もりそば『大勝軒』御茶ノ水店@東京都千代田区小川町

2020-09-06 19:26:00 | ラーメン探索

 巨大台風10号の影響だろうか、昨夜から時折激しい雨が降る。早朝のなな散歩は久しぶりに涼しかった。雨上がりのアスファルトは匂いがよくするのか、ななはフガフガとしきりに匂いを嗅ぐ。

 御茶ノ水にアコースティックギターとラーメンを物色しに出る。平日の方が御茶ノ水、神保町界隈は賑わっている。休日はまだコロナ禍の影響だろうか街はガラガラだ。










 雨もあがったので小川町まで足を伸ばし大勝軒に。アサヒの黒生ビールともりそば(つけ麺)をオーダー。




 

















 故山岸一雄さんが池袋に大勝軒本店を開業して、つけ麺を考案した元祖と言われている。その後、山岸さんのお店で働き修行した沢山の弟子たちが分家して『大勝軒』は日本全国に広まった。

 もう30年くらい前だろうか、山岸さんのお店で「つけそば」をいただいた。その時のラーメンではない「つけそば」の驚きと衝撃の味をよく覚えている。

 御茶ノ水の大勝軒もまさに池袋本店からの分家である。しかし、メニューは店主のこだわりだろうか、カレーライスとチャーハンも提供している。

 お店の壁には、神田カレーグランプリに第一位に輝いたことがあると張り紙がある。お店の雰囲気も本店とは異なる。活気というか今一つ元気さがない。

 つけ汁を食べてみて、明らかに山岸さんの本店とは異なる味だった。決してまずいレベルではない、そこそこ美味しいと思うのだが‥‥。

 なんだろう?少し酸っぱく甘いつけ汁は。熟成させ過ぎていないかな‥‥。魚介の香りがほとんどない。麺も少し伸びてモチモチした歯応えが今一つ。

 











 つけ麺食べて最後にスープ割しなかったのは初めて。師匠山岸さんの本店と比較してはいけないかも知れない。でも大勝軒の看板掲げてる以上は山岸さんのもりそばに近づけてもらいたいと思った。

 ご馳走さまでした。





市場原理で限りなく劣化する領域

2020-09-05 18:23:00 | 日常

 昔、同級生で大病院の医師をしてる友人と何かの会合で偶然久しぶりに会った。その夜、軽く飲もうということになり話をした中で、「医療と市場原理はどうしても馴染まないんだよ。どうしたらいいと思う?」と彼に訊かれた。

 その質問には、「苦しむしかないね。」と即答した。仕方がない。医療と市場原理は並立しないからだ。並立しないものを並立させようとしているのだから、苦しむ以外にないということになる。

 本来医療というのは、医療を求める全ての人に、分け隔てなく、最高の質の医療をごくリーズナブルな代価で、できれば無償で提供することを理想としている。

 そういう仕組みを作ることが医療の理想なわけだけれど、市場原理の中では、そうはゆかない。市場原理に則して考えると、医療は医師の技術、医療機関、医薬品、看護、介護のサービスという「商品」として仮象する。

 だから、需給関係に従って、その「商品」に一番高い値を付ける人が所有することができる。アメリカはもうそうなっている。医療は貨幣で買うものだと思われている。

 よって、お金を持っている人は最高の医療技術を享受できるけれども、貧困者は最低レベルの医療しか受けられない。そのような最低の治療さえ受けられない人もいる。













 でも、本来、医療というのはそういうものであっていいはずがない。「ヒポクラテスの誓い」というのは古代ギリシャの医療人の誓いで、今でもアメリカの医学部卒業式ではこの誓言をするはずだけれど、そこには「患者が自由人であろうと奴隷であろうと医療内容を変えてはならない」と謳ってある。

 最古の医療倫理が「患者の個人的属性に従って医療内容を変えてはならない」ということなのであるが、そのヒポクラテスの倫理がもはや今の時代は守られていない。

 これはヒポクラテスの誓いの方が正しくて、市場原理の方が間違っているのである。だから、友人にどうしたらいいかと訊かれたら、相容れない事だから苦しんでくださいとしか言いようがない。もちろん彼はその辺のところはよくわかっていてそれでも何かいい知恵がないかと探っていた。

 医療の理想は実現することがほんとうに難しい。かといって市場原理に従ってゆけば、超富裕層が医療資源を独占して、貧しいものは医療の恩恵を受けられないという古代ギリシャ時代以前の未開社会にまで退化してしまう。

 市場原理に委ねるとある種の領域では、制度が劣化するという平明な事実を我々は直視すべきだと思う。それは教育の世界も全く同じである。この事はまた別の機会に触れます。