いきいき須坂 市長のコラム
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【須坂市食生活改善推進協議会定期総会】
「料理に添えたモミジは、心の栄養」
2017年3月24日(金)、平成28年度須坂市食生活改善推進協議会(※)(以下「食改」という)の定期総会が開催されました。
食改の会員は、親しみをこめて「食改さん」と呼ばれています。
※食改⇒ http://suzakajapan.city.suzaka.nagano.jp/seikatukaizen.php
私は総会のあいさつで、「信州すざかの食文化体験」として村山早生ごぼうなどを使った野菜たっぷりの朝食の提供を銀座NAGANOで行った縁で昨年2回にわたって放送されたBS-TBS「関口宏ニッポン風土記」に食改の黒澤会長が出演されたことを紹介しました。
関口さんは、須坂で食されている「野菜たっぷりのみそ汁」や「ニラせんべい」にたいへん感銘を受け、須坂に伝わる食文化について黒澤会長に尋ねていました。
食は、体をつくるだけでなく、こころも育ててくれます。
高田賢三さんやコシノジュンコさんたちは、文化服装学院在学中に、須坂市出身の小池千枝先生のお宅に伺って食事をいただくことが楽しみで、特に、小池千枝先生のお母さんの手づくりの黒豆甘煮が大好きだったということでした。
グランドパティシエの鎧塚俊彦さんの著書『職人力!トシ・ヨロイヅカのパティシエ哲学』には「親父とお袋は共働きだったので、働き者のおばあちゃんが家のことを仕切っていた。私の舌はこのおばあちゃんがつくってくれたと言っても過言ではない。毎日、焼き魚やひじき、おから、大豆、酢の物などなどが食卓にのぼり、子供の頃はそれが普通だと思っていた」とあります。
また「食事が栄養を摂るためのものならば、お菓子は『心の栄養』ではないでしょうか」ともおっしゃっています。
私は、家族や友人、地域のつどいなどで、食事をしながら旬を味わい会話を楽しむ時間を大切にしてほしいと思います。
食改の総会では、平成28年度の活動報告として、小・中学校でのおやきややしょうまなどの郷土食を伝える活動や県内外からの移住体験者に対して地元の食材を使用した昼食でもてなしたことなどの報告がありました。
銀座NAGANOでの食改さんによる食事の提供事業は好評で、食改さんが須坂市のご自宅で採ったモミジなどを料理に添えたことも好評でした。
料理に添えたモミジは、心の栄養という要素であり、生活に根差した何気ない文化的センスです。
現在、旧小田切家住宅で、岡信孝画伯の日本画展(※)を開催しています。
私は、この展示会が、心の栄養として、地域の底力の醸成からも、大切な機会と考えます。ぜひご鑑賞ください。
※岡信孝 日本画展⇒ http://www.culture-suzaka.or.jp/otagiri/