著名な財政学者の神野直彦東京大学名誉教授が、紹介されているドロシー・ロー・ホルトの「子ども」という詩があります。私が、教育を考える土台になっています。
「子ども」
批判ばかりされた子どもは 非難することばかりをおぼえる
殴られて大きくなった子どもは 力にたよることをおぼえる
笑いものにされた子どもは ものを言わずにいることをおぼえる
皮肉にさらされた子どもは 鈍い良心のもちぬしになる
しかし、激励をうけた子どもは 自信をおぼえる
寛容にであった子どもは 忍耐をおぼえる
賞賛をうけた子どもは 評価することをおぼえる
フェアプレーを経験した子どもは 公正をおぼえる
友情を知る子どもは 親切をおぼえる
安心を経験した子どもは 信頼をおぼえる
可愛がられ抱きしめられた子どもは 世界中の愛情を感じることをおぼえる
(川上邦夫訳)