日本経済新聞201403 やさしい経済学から
○功利主義原理…「最大多数の最大幸福」
社会に住む人々の効用(満足度)の総計に着目する考え方として「最大多数の最大幸福」という言葉で知られる功利主義原理があります。この原理に従えば、個々人の効用の増減を相殺した結果、社会全体で総効用が増加する政策は推奨されます。
ただ、この政策では損をする人もいるでしょう。介護サービスを一切使う必要のない人々の負担額を増加させるからです。
○パレート改善
経済学には「パレート改善」という概念があります。パレート改善とは、他の誰の状態も悪化させることなく、誰かの状態を改善できることを指します。
○格差原理
「パレート改善」といえないケースに関して、ジョン・ロールズという人は「格差原理」を考えました。社会の中で最も不遇な人々に着目し、その人たちの底上げを優先して政策を推奨する原理です。
所得再分配政策 Part2
http://www.res.otemon.ac.jp/~murakami/lecture-note21.htm