●村山橋休憩施設17日に完成式典~親柱など保存へ
県は、架橋技術に優れる旧村山橋が存在した80年余の歴史的・文化的価値を後世に残そうと、「旧村山橋保存会議」(委員13人)に提言を求め、策定した保存計画に基づき工事を行っている。
旧橋の親柱や鉄橋の部材などを保存展示する「道路休憩施設」を近く、須坂市村山町にある県有地約1,390平方メートルに設置する。今月17日午後2時~3時、村山町主催で完成式典を開き、3時から供用の予定だ。
撤去された旧橋は近代土木遺産としての価値が高く、保存展示を望む声は大きい。
同施設には親柱2基(保坂幸一さん寄付)やトラス(三角形の構造物枠組み、構桁)モニュメント1基、トラスベンチ3基を展示。一部実物を使った橋横断図再現、レール・枕木展示、車止めにレール使用、遊歩道に枕木使用などで旧橋の名残をとどめる。
駐車は小型車6台、大型車2台程度。施設全体は長さ63.5m、幅19~28.5m。須坂建設事務所発注。施工は舗装がワールド開発工業、修景施設が神山緑地産業。事業費は約3,000万円。