すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

問題の多い市教委と教育委員会制度のスタート

2015年04月01日 | 日々思うこと

弥生3月の終わりの昨朝は、海からの霧に被われて辺り一面がスチーム状態で、日中には気温がどんどん上がって20度近くの暖かさになりました。昼過ぎに「サンドリームおうみ」へ孫たちの水泳教室の申し込みに出かけると、隣接する青海中学校の桜並木にはいつになく蕾がいっぱいなので写真に収めました。ここは海岸から離れて黒姫山の麓に近く市内でも比較的開花が遅い場所ですが、一週間後の入学式には見事な満開になることでしょう。

ところで糸魚川市立中学校4校のうち、一番規模の大きい糸魚川中学校の校庭の“一目100本桜?”も見事ですが、その糸魚川中学校の大西校長の突然の退職で巷は大賑わいです。聞くところによるとこの人事が決まったのは3月の21日頃という異例さで、その理由は昨年の学校栄養士の給食費の横領事件やいじめ問題などの不祥事の責任を取らされたようで、市教育長から突然、青海中学校への異動を告げられたというから“ただ事”ではありません。

教育行政に詳しい何人かの人たちに伺うと、校長はこの突然の異動を受け入れられないと断ったことで、退職まで一年を残しての「勧奨退職」となり25日付けの新聞発表となりました。校長の突然の「勧奨退職」の背景には市長の存在が見えてきますが、今回のようなことを平然と年度末に行う市教育委員会に生徒や保護者らは不信感を抱いても不思議ではありません。また市教委はこれまで議員ら権力者の家族(教師)の人事異動について「県職員の人事異動に市教委は関係がない」と逃げてきた経緯があるだけに、納得のいかない人たちも多いようですね。

そんな中で、25日の幼稚園の卒園式にはまだ固い蕾だったお隣の桜が開花しました。畑であったときのこの桜の木は年中、海からの強風にさらされて花が少なかったのですが、昨年の夏から孫たちの新居に守られて花芽がいっぱい付きました。ところがいつの間にか野鳥たちの来訪で、その半分ほどを食べられてしまいましたが、それでも残った花芽から蕾がふくらみはじめ、家族で窓越しに毎日その様子を楽しみにしてきました。

今日からいよいよ新年度で冷たい雨のスタートで、国の教育委員会制度が大きく変わります。昨年4月18日に出された日弁連の「教育委員会の制度改革に関する意見書」でも、「改革の内容は、地方自治体首長の権限を強めるとともに国の地方教育行政への関与権限をも強めようとするものであって、これらは地方教育行政についての政治的中立性、継続性・安定性等を確保し、もって教育の本質的要請である自主性・自律性を維持し、子どもの学習権等の充足を図ろうとした、地方教育行政制度の本来の趣旨・理念に反するおそれがある。」と明記しています。

大多数の国民の知らない間の悪しき教育委員会制度の改正で、さらに自衛隊を「わが軍」と位置づける安倍政権の危うさ・・・、政治に無関心であるほど未来を担う子どもたちの命が危うくなっている現状にもっと敏感でなくてはと思う本格的な春到来です。