今日は朝からあいにくの雨模様で、友人と予定通りに「日本風景街道」の市内徳合の枝垂れ桜を見に出かけました。国道8号から1.5キロ程の便利さもあってか、平日にも関わらず遠方から大勢の人が訪れていることが車のナンバーから伝わってきます。先ずは古民家ギャラリー“景徳庵”へ、妙高赤倉の地で10年前に登り窯を開窯という栗山象心さんの作陶展を見て回りました。
次に集落の中で唯一(?)の茅葺屋根の“櫻乃宿”へ、家の前の枝垂れ桜をカメラに収めようと多くの人が集まっています。豪雪に耐えてきた築何百年であろう家の柱や梁はそれは見事で、イベントのために桜の幹が室内に取り込まれているので目を見張り、その枝は天井高く囲炉裏に覆いかぶさるように飾られています。また囲炉裏の真ん中に下がっているカギヅル(自在鉤)は昔からどこの家でも神聖に扱われてきましたが、ここ塚越さんの家では大きな“まがたま”のような珍しい形をした確か桜の木で作られたようでした。
お昼過ぎに“いっぷく処 彦右衛門”へ、予約をしていたおもてなし料理をいただき美味しいコーヒーをお変わりしながら、東京から定住されたオーナーとお話しが弾みました。20年にわたり大切に育ててきた枝垂れ桜の里は何処を撮っても素晴らしい原風景で、友人と共に癒されながら雨の中を帰途に着きました。(イベントは25日土曜日まで)