すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

批判が高まる安保法制と首相の問題発言

2015年06月09日 | 日々思うこと

昨日月曜日は一週間のスタートで、市議会6月定例会のスタートでもあり、ひと仕事を終え一段落してから10時半過ぎにパソコンに向かいインターネット生中継を視聴することにしました。ところが「現在、生中継は行っておりません」と表示され、5月に臨時議会が開催されたことや議案が少なかったことで早く終了したようです。それにしても市議会HPから上程されている議案や請願などを知ることもできず、市民への可視化の動きが鈍い糸魚川市議会です。

可視化といえば先週土曜日の夕方、TBS報道特集では「安保法制、国会論戦を斬る」で、紛糾する安保法制の国会審議と安倍首相のヤジなどを取り上げていました。国会中継を視聴できなかった人でもこの映像を見る限り、これが国を代表する総理大臣なのかと呆れることでしょう。また番組では、親鸞を教祖とする320万の門徒の浄土真宗大谷派(東本願寺)が5月21日、政府に提出した安全保障関連法案に対する宗派声明の動きを取り上げていたことが印象で、先の戦争を加担した宗派の過ちを二度と繰り返してはならないとする強い決意が伝わりました。

写真は今まで岩陰であまり花を見ることがなかった庭のツツジですが、今年は珍しくいっぱいの花が咲き出しました。ツツジが終わる頃にはアジサイの花が見られ、いよいよ梅雨の季節で県内は今週金曜日頃に梅雨入りという予報です。

戦後70年の7月に「九条の会糸魚川」では結成10周年記念講演会を計画し、そのための世話人会議が多くなって今日は午後からは新しくなった糸魚川地区公民館へと出かけました。3階の大ホールから眺める日本海はビロードのようで、ここからの夕焼けも素晴らしいことでしょう。(※2日前の海と山と新幹線の画像を大きくしました。)

ところで先日の衆院憲法審査会で、自民党が当初要請して断られたという憲法学者の京都大学佐藤幸治名誉教授の発言が注目されています。6日土曜日、立憲デモクラシーの会主催のシンポジウム「立憲主義の危機」が東京大学で開かれ、基調講演で佐藤氏は「(憲法の)本体、根幹を安易に揺るがすことはしないということが大切。土台がどうなるかわからないところでは、政治も司法も立派な建物を建てられるはずはない」と強調でした。

さらに佐藤氏はイギリスやドイツ、米国でも憲法の根幹が変わったことはないとした上で「いつまで日本はそんなことをぐだぐだ言い続けるんですか」と強い調子で、日本国憲法の根幹にある立憲主義を脅かすような改憲の動きを批判です。

そのドイツで開催の「エルマウG7」先進カ国首脳会議に出席した安倍首相、ミュンヘンでの記者会見では中国やロシアを念頭に「力によって一方的に現状が変更される。強い者が弱い者を振り回す。これは欧州でもアジアでも世界のどこであろうと認めることはできない」と強調です。また「日本は東日本大震災と(東京電力福島第1)原発事故を乗り越えた」と、被災者を逆なでする問題発言です。「憲法違反」を「合憲」だと言い続け、数の力によって一方的に押し切ろうとする安倍政権、さてどうしたらよいでしょうか、悩める一週間のスタートです。